怪しすぎる!昨夜、Gmail宛てに「SMARTalk」なるところからこのようなメールが届きました。 「SMARTalk」って聞いたことあるけど何だったか記憶があいまい。 本文を見ると、クレジットカードシステムをリニューアルしたからカード情報を更新しろって 書いてあります。 ああ、詐欺メールでよくある典型的な話ですよね。 では、いつもの手段でこのメール詐欺メールかどうか確認してみることにします。 件名は 「SMARTalk:クレジットカード情報の更新のお願い」 う~ん、この件名、プンプン匂いますね。 仕事用のメールなら詐欺メールの場合、頭に”[spam]”とスタンプが付けられているので 一目でそれと分かるんだけどGmailだからなぁ… でも、Gmailには強力なスパムフィルターが搭載されているので詐欺メールの場合自動で 迷惑メールフォルダに振り分けられるしなぁ… どっちなんだろう? 差出人は 「SMARTalkカスタマーセンター <smart@comm.rakuten.co.jp>」 またまたぁ~、”rakuten.co.jp”なんて楽天グループのドメインなんか使っちゃって… 増々怪しいんですけど。(;^_^A
偽物調査!では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<z-fusion-xfb6x7-0-4zs-007ymg0123gmail.com@bma.mpse.jp>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<1639558839196.2021100235.fusion.0.6472.00000000@ad148se.mpse.jp>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from bmmpo4101.jpx1.mta.emberpoint.com (bmmpo4101.jpx1.mta.emberpoint.com. [106.185.101.209])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってその情報を拾ってみましょう! 申請者は「アメリカ アリゾナ州 テンピ」の企業です。 IPアドレスの割り当て地は日本とされています。 このIPで別のサイトでもう少し詳しい位置を確認してみます。 大阪市役所辺りが表示されました。 利用されているプロバイダーはKDDIとされています。
やっと判明!ここまでの調査じゃ偽物かどうか判断付きません。 では「SMARTalk」で検索してみることに。 出てきたのはこちらのサイト。 このサイトのURLがこちら。 使われているドメインは”ip-phone-smart.jp” このドメインについて調べてみます。 持ち主は「フュージョン・コミュニケーションズ株式会社」 あっ、思い出した! 無料電話アプリの会社だ。 まだLINEとかSNSがあまり広まってない頃に通話を安くできるツールとして使ったいた もののLINEで無料通話ができるようになって使わなくなり、機種変更時に淘汰され忘れて いました。(^-^; 調べてみると、SMARTalkは現在楽天グループの傘下となり、現在では無料通話ではなく アプリの利用で通話料が最大60%安くなるIP電話アプリとなっているようです。 それで差出人のメールアドレスのドメインが”rakuten.co.jp”になっていて署名にも 「楽天モバイル株式会社」と書かれていたんですね。 ということで、この紛らわしいメールは本物でした。 でも、もう「SMARTalk」は使わないのでクレジットカードの更新はしないでおきます。(笑)
まとめこのご時世にこのようなメール、紛らわしいですね。 まぁでもユーザーに連絡する手段はメールになってしますので致し方ないんでしょうね。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |