『詐欺メール』「【AEON CARD】お取引のご確認」と、来た件

例によって第三者不正利用
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した完全コピーした偽サイトで、フォームにアカウント情報を
入力させアカウント情報を詐取します。
ですから被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
 

イオンカードを騙るサイバーアタック

これは、イオンカードに成りすまし第三者不正利用をネタに詐欺を行うフィッシング詐
メールです。

件名は
「[spam] 【AEON CARD】お取引のご確認」
”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは
全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「イオンカード <admin@royzinv.cn>」
イオンさんの正規ドメインは”aeon.co.jp”ですがこのメールアドレスに使われている
ドメインは”royzinv.cn”と全く異なる中国のドメインが書かれています。
ですから間違いなくイオンさんからのメールではありません。

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<admin@royzinv.cn>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20211214201522246357@royzinv.cn>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from royzinv.cn (unknown [113.31.114.206])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの位置情報を拾ってみます。

割り当て地は「中国 北京市」で危険度を示す脅威のレベルは「高」と出ておりその種類は
「メールによるサイバーアタック」と記載されています。
と言うことでこのIPアドレスのドメインがはとても危険だと分かります。


ご利用をお原い?

では本文。

このたび、お客さまのお取引につきまして、第三者による不正使用の可能性を検知したため·一時的にお取引をお止めしました。

ご本人さまのご利用であった場合は、大変お手数をおかけいたしますが、再度ご利用をお願、申しあげます。
(インターネッ店舗でのご利用の場合は、お取引の成立状況をご確認のうえ、再度ご利用をお原いたします。)

【取引年月日]:2021/12/14
【お問合せ番号]:7484-7146-4232-1488
利用確認のお手続下記URL

どうやら日本語があまり上手ではないようです。
「検知したため·一時的に」はおかしなところに”·”が入っていますし
「再度ご利用をお願申しあげます」とか
「インターネッ店舗」とか
「再度ご利用をおいたします」など

それに、「取引年月日」や「お問合せ番号」部分のカッコの種類が違ったり…
「利用確認のお手続下記URL」なんてカタコトになってしまったり…

いくら丁寧な言葉遣いしてもこれじゃね(;^_^A

一連の説明の後に直書きされた詐欺サイトへのリンクが書かれていますが
そのリンク先のURLがこちらです。

「ポイントときめき」…(笑)
それ以前にまたまた登場する中国ドメイン”v9l7bui.cn”..(笑)
このドメインの登録者は漢字三文字の氏名で、その漢字はあまり日本では見かけないもの。

このドメインを割当てているIPアドレスは”96.43.88.219”です。
このIPアドレスを使ってその位置情報を詳しく調べてみました。

その場所は「アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス」
を示す脅威のレベルは「高」
そしてその種類は「Webによるサイバーアタック」
とされています。

URLに接続してみると、リダイレクトされてドメイン”lgxiyq.cn”が使われているサイトに
飛ばされてしまいました。
このドメインについても先ほどと同じように調べてみると、持ち主は全く同じ人物で
割当てているIPアドレスも全く同じ”96.43.88.219”であることも判明。

リダイレクトする必要性に疑問を持ちますが、このドメインで運営されている詐欺サイトは
イオンカード会員専用サイトのコピーでした。


まとめ

イオンカードに限らず第三者不正利用をネタに詐欺サイトへ引きずり込もうとする
詐欺メールが多発しております。
年末に向けお忙しいとは思いますが十分にお気を付けください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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