ジャックスカードは中国のドメインでメール送らない今度は、ジャックスカードに成りすましカード情報を聞き出そうとするフィッシング詐欺 メールが届きました。  ご安心ください、私ジャックスカード持ってないので騙されてりしません。(笑) 書かれている内容は、例によって第三者不正利用を騙ったものです。 件名は 「[spam] Eメール【重要】クレジットカードご利用確認」 ”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは 全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「株式会社ジャックス <JACCS-update@ui7p0i.cn>」 だからね、ジャックスカードが中国のドメインでメール送らないでしょ?! あり得んですわ… では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<JACCS-update@ui7p0i.cn>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<20211216130052310530@ui7p0i.cn>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from ui7p0i.cn (unknown [202.61.142.67])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってその情報を拾ってみましょう! IPアドレスで調査すると、差出人の部分に書かれていたドメイン”ui7p0i.cn”に割当てられて いることが分かりましたのでメールアドレスに偽装が無かったことが分かりました。  ドメインの持ち主は漢字二文字の氏名を持つ方でした。
書くならきちんと書きましょうでは本文に目を向けてみます。 JACCSカードをご利用のお客様 ご利用いただきありがとうございます。 このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、 誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。 つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願いいたします。お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。 何卒ご理解をいただきたくお願い申し上げます。 ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、 予めご了承下さい ▼ご利用確認はこちら ttps://www.jaccs.co.jp/Service?_TRANID=JALG00001_00M 弊社はインターネット上の不正行為の防止・抑制の観点からサイトとしての信頼性・正当性 を高めるため、 —————————————- —————————————- ※お手元にJACCSカードをご用意ください。 ※お持ちのカードによっては、サービスを利用できない場合があります。 —————————————- —————————————- ▼インター-コムクラブサービス停止スケジュールのご案内はこちら ttps://www.jaccs.co.jp/Service?_TRANID=JALG00001_00M ●ご案内している内容について、お持ちのカードによっては一部利用できない場合があります。 |
「弊社はインターネット上の不正行為の防止・抑制の観点からサイトとしての信頼性・ 正当性を高めるため、」ってくだりの後はどうなったんでしょうね?(笑) さて、詐欺サイトへのリンクが2か所直書きのURLで書かれていますね。 直リンクを防ぐためURLの最初の”h”は故意に消してあります。 このURLにジャックスカードの正規ドメイン”jaccs.co.jp”が使われていますが、これは 真っ赤な嘘! 実際のリンク先のURLはこちら。  使われているドメインは、やっぱり”hxts5g.cn”なんて中国のドメイン。 もちろんこのドメインも調べてみます。  やっぱり持ち主は中国の方っぽい氏名。 割当てているIPアドレスは”204.44.75.4”とされています。 このIPアドレスを使ってその詳しい位置情報を確認してみます。  出てきた場所は「アメリカ,カリフォルニア州,ロサンゼルス」 IPアドレスの危険度を示す脅威のレベルは「高」とされており その種類は「Webによるサイバーアタック」 とても危険です。 危険を承知でリンク先を訪れてみると、ジャックスカードのコピーサイトが開きました。  ウェブサイトをごっそりダウンロードできるアプリが存在するのでサイトのコピーはいたって 簡単。 ですからこのようなコピーサイトが散在するわけです。 サイトのコピーも立派な犯罪、この差出人は罪に罪を重ねています。
まとめ本当に様々なクレジットカード会社を騙った詐欺メールがありますね。 もう、クレジットカード会社を名乗るメールはどれ一つ信じられません。 年末年始は誰もが気を緩める時期です。 このようなメールに騙されないようにご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |