『詐欺メール』メルカリから「【重要】事務局からのお知らせ」と、来た件

祝700回目のスパムメールエントリー
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した完全コピーした偽サイトで、フォームにアカウント情報を
入力させアカウント情報を詐取します。
ですから被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
 

メルカリを騙る詐欺メール

余り喜ぶべきことではありませんが、今回のブログエントリーで迷惑メール、詐欺メールの
関連のものが700回目となりました。
減るどころか増えていくばかりのフィッシング詐欺メール。
見かけたものはできるだけ早くご紹介していきますので今後ともよろしくお願いいたします。

さて、今朝届いていたのはこの詐欺メールです。

これはメルカリを騙って有りもしないこじつけの理由でクレジットカードの情報を盗み取る
事を試みるメールです。

件名は
「[spam] 【重要】事務局からのお知らせ」
”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは
全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「Marcari「メルカリ」 <mercarijp-update-account@8wkdvrw.cn>」
メルカリを名乗っておきながら何故か中国のトップレベルドメインのメールアドレスです。
しっかりと確認しておけばこれならだれでも詐欺メールだと気付きますよね。
しっかりと確認しておけばの話ですが…(;^_^A

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「 <mercarijp-update-account@8wkdvrw.cn>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20211216184303120707@8wkdvrw.cn>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from 8wkdvrw.cn (unknown [134.122.199.211])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの情報を拾ってみましょう!

割当てられているドメインはやはり”8wkdvrw.cn
このドメインの持ち主は、日本ではあまり見かけしない漢字2文字の氏名の方。
このサイトの結果では、割り当て国はシンガポールとされていますが、ここの位置情報は
あまり当てになりません。
他のサイトで改めて確認してみると、もちろんおおよそですがその地は何と東京都千代田区。

こんなところに設置されたメールサーバーを使ってこのメールを配信しているんです。


偽サイトへ潜入してみると!?

続いて本文。

アプリ上に登録されている電話番号について、現在お使いのものどうかの確認を
お願いいたします。
お客様のアカウントのに登録された電話番号にご連絡いたしましたが、お客様に
連絡を取ることができませんでした。
クレジットカード会社に登録されている電話番号を現在使用されていない場合は、
クレジットカード会社の記録を更新し。←この先の文章は?
お客様によるご確認行為は必須となっており、お客様のアカウント情報のご確認が
行われなかった場合は、アカウントが停止される可能性がございます。

この手法、メルカリの詐欺メールに限らずちょくちょく見かけます。
今時、勧誘以外で電話なんてかけてくるところなんてありませんよ、みんなメールです。
それになぜクレジットカード会社の登録電話番号がメルカリに必要なんでしょう?
そしてとどめは「クレジットカード会社の記録を更新し。」ってところ。
ここで文章が途切れてはおかしいですよね?

さて、このメールにもご多分に漏れず詐欺サイトへのリンクが「更新をクリックします」と
書かれた青いボタンに付けられています。
そのリンク先のURLがこちらです。

使われているドメインはまたしても中国のもの。
そしてこのドメインの持ち主はまたしても日本ではあまり見かけない漢字三文字の個人。

そして今度の割り当て地は「韓国 チョルラ南道 羅州市」

この地でこのドメインを使って運営されているのがこのようなメルカリさんの偽サイト。

メールアドレスとパスワードを適当に入力してログインしてみると。

メールアドレスしか入力していないもに何故SMSに認証番号が送れるのでしょうか?
それに確か、メールには電話がつながらなかったって書いてありましたけど…

仕方ないので適当に6桁の数字を入力してみました。
が、インジケーターがずっと回りっぱなしになり新しいページは開きませんでした。


まとめ

差出人のメールアドレスも詐欺サイトのURLもどちらも中国のトップレベルドメインが
使われていました。
統計すると、詐欺メールや詐欺サイトにはやはり中国のドメインを使ったものが断トツに
多く見られます。
中国ドメインがすべて悪いと言うのではなく、ログインを求められるようなサイトへ
リンクが付けられているメールは必ずドメインをご確認ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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