楽天が”.cn”ドメインでメールを?!週明けの月曜日、清々しい青空が広がった当地名古屋です。 そんな清々しさをよそに、メールボックスには多数の迷惑メールが到着しています。 今朝はその中から、こんなおかしな件名のメールをご紹介しようと思います。 件名が 「[spam] 【楽天市場】カード支払い情報が確認!」 ここに”が”入れますかね??(笑) もっとも”[spam]”が付けられてるんで迷惑メールの類なのは一目瞭然ですが… 差出人は 「”楽天市場” <noreply-admin@yquelli.cn>」 だからぁ~、楽天はこんなドメインでメール送りませんって!! 楽天からのメールには、必ず”rakuten.co.jp”って入ってますから。 差出人のフィールドは、誰だって簡単に偽装できるんで完全な手抜きですよ。 それとも元々騙す気ないとか?(汗) ではこの「yquelli.cn」ってドメインを使ってメールをヘッダーソースから調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<noreply-admin@yquelli.cn>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信されてる メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<002469f82aef$6f1ab94d$11de85c5$@dihvxmcsk>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入れいます。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from dihvxmcsk (unknown [180.215.120.46])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
ではまず、”yquelli.cn”ってドメインについて調べてみましょう! 本来なら”Received”フィールドにあるIPアドレスとここに表示されたIPアドレスが同じに なるはずですが、全然違うものになっていますね。 と言うことは、差出人のメールアドレスは偽装確定。 ならば、続いて”Received”フィールドにあるIPアドレスについて調べます。 あくまでおおよその位置ですが、シンガポールと出ましたね~ このメールは、シンガポールに設置されたメールサーバーにより送られてきたことになります。
「不正利用監視システム」で「カードの利用確認」が必要?では、本文に移ります。 楽天市場「お客様情報の確認」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いつも弊社カードをご利用いただきありがとうございます。 昨今の第三者不正利用の急増に伴い、弊社では「不正利用監視システム」を導入し、 24時間365日体制でカードのご利用に対するモニタリングを行っております。 つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。 ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。 |
「不正利用監視システム」を導入したらなぜユーザーが「カードの利用確認」をしなければ ならないのか? まぁ、リンクを押させる故のこじつけの理由だから適当なこと書いてるんですがね(笑) そのリンクは、完コピ偽サイトへの入り口です! 「楽天ログイン」と書かれてる部分にそのリンクが配されています。 そのURLがこちらです。 楽天を騙っておきながら、あからさまな中国ドメインですね。。。 んなはずあるわかないですよね!!(笑)
まとめメールアドレスにも”.cn”、リンク先アドレスにも”.cn”。 楽天がこのような中国のトップレベルドメインでメールによる告知やウェブサイトを 作るわけがありません。 少し見りゃ分かることです。 それでも騙される方が後を絶たないって、騙される方にも問題があると思います。 おかしなメールが多い昨今、十分にお気を付けください! いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |