『詐欺メール』「azegami.5969平素はAmazonをご利用いただき、誠にありがとうござい�ます」と、来た件

「畔上鉄也」って誰?
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

azegami.5969」??

くれも押し迫り公私共にバタバタと慌ただしくしている毎日です。
相変わらず嫌な感染症も流行っていますが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、例のメールたちですが、相変わらず私のところには大量に届く状態が続いております。

今朝もこのようにAmazonを騙り件名が文字化けし宛名も私ではないメールが2通届いております。

「畔上鉄也」は、もちろん私ではなく全く心当たりのない宛名。
それにおそらく文字化けでしょうが件名に「�」とおかしな文字が入れられています。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] azegami.5969平素はAmazonをご利用いただき、誠にありがとうござい�ます」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
ところで「畔上鉄也」も気になりますが、”azegami.5969”って何?アカウント名?…
意味が分かりませんね。。。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”Amazon.co.jp” <changeid@amazon.co.jp>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

changeid”とは直訳すると「ID変更」…
配送案内のアカウントとしてはいかにもおかしなアカウントですね。

ん~
amazon.co.jp”は確かに「Amazon」のドメインですが、件名に”[spam]”とあるので
このメールは詐欺メール故に偽装の疑いがあります。
その辺りを含め、次の項で見ていくことにしましょう。


もちろん偽装

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「changeid@amazon.co.jp」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「20221218033731775868@amazon.co.jp」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「 from amazon.co.jp (unknown [175.150.69.218])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

この差出人は、あくまで自分のドメインは”amazon.co.jp”と言い張るようですね。
ならばその鼻っ柱をへし折ってやりましょうか!

先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”amazon.co.jp”について調べてみます。

当然ちゃんと「アマゾン」さんの持ち物です。
そして”52.119.164.121”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”175.150.69.218”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”175.150.69.218”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、中国 遼寧省 瀋陽市付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


リンクはそこかい?(笑)

では引き続き本文。

畔上鉄也様
商品を1つ本日お届け予定です。 “置き配” の設定内容を配送状況の確認画面より変更いただけます。また、ドライバーから、電話 (050-3131-1651)、またはショートメッセージにて、ご連絡させていただく場合がございます。Amazonが配達する商品の配達時間は7時~22時です。なお、深夜までにお届けする当日お急ぎ便を選択された場合、ご注文当日の23時59分まで商品の配達を行います。
配送業者: Amazon
お問い合わせ伝票番号: DA1161120738
配送状況

このEメールは配信専用です。返信しないようお願いいたします。

Amazonからの配送案内メールを丸々コピーして貼り付けたようで宛名以外一語一句全く同じです。

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「配送状況」って書かれた黄色いボタンに張られていると思いきや、なんと「Amazon」と
書かれている部分につけられていました。(笑)
そのURLがこちらです。

ん?
このURLで使われているドメインは”amazon.co.jp”とAmazonの正規ドメイン。
これはもしやと思い開いてみると、接続されたのは本物のAmazonの「ヘルプ&カスタマーサービス」に
ある「配送業者の連絡先情報」

この差出人は何がしたいのでしょうか?(^^;


まとめ

どうやら今回のメールは、単なる愉快犯による「いたずらメール」だったようですね。

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも本当に危険なフィッシング詐欺メールが
大量に発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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