【保存版】9月・10月に注意すべき「季節便乗」詐欺メールチェックリスト

それでは、季節ごとに注意したいパターンを見ていきましょう。
■ 1. 災害・有事便乗——義援金詐欺
台風や大雨、地震などの災害が発生すると、その直後から「義援金」「支援金」を騙る詐欺メールが動き出します。9月1日は「防災の日」でもあり、備えを見直すタイミングとして注意喚起にもぴったりです。
実際に確認された例では、実在しない団体を名乗り、しかも件名は「南海トラフ地震」なのに本文は別の地震(能登半島地震)の使い回しという杜撰なケースもありました。こうした義援金メールのリンクは絶対にクリックせず、募金は日本赤十字社など公式窓口から行うことが鉄則です。
- 『詐欺メール』日本国際緊急援助委員会から『【義援金受付】2024年 南海トラフ地震災害義援金について』と、来た件(国内災害・使い回しの杜撰さが見どころ)
- 『詐欺メール』「ウクライナ人道危機救援金の募集」と、来た件(海外有事便乗の実例)
■ 2. 秋のキャンペーン便乗
「秋の特別キャンペーン」「ポイント最大◯万pt」といった、季節感を演出した甘い言葉には注意が必要です。実在するサービス名を騙り、限定性・緊急性を強調して冷静な判断を鈍らせる手口が目立ちます。
- 「【Pairs限定】秋の特別キャンペーン:8月31日まで!最大50,000pt」は詐欺!(マッチングアプリを騙り、複数のクラウド基盤を渡り歩く多段構成)
■ 3. 秋冬シーズンの通販・ブランド品便乗
季節の変わり目には「秋冬新作」「〇〇%OFF」を謳う偽通販サイトへの誘導も増えます。「本物保証付き」と書かれていても、価格が明らかに安すぎる場合は非正規品(コピー品)や詐取目的のサイトである可能性が高いので要注意です。
- 『詐欺メール』『秋冬シーズンに最適!人気ブランドの最新アイテム』と、来た件(高級ブランドの非正規品通販)
■ 4. 季節行事便乗(番外編)
便乗のなかには、詰めの甘いものも紛れています。以前、Amazonを名乗るメールの件名がなぜか中国の伝統行事「中秋節おめでとう」になっていた、という珍事もありました。送信元を調べると中国の回線からの発信で、なりすましの詰めの甘さがそのまま露呈した形です。こうした「雑な便乗」も、見分け方の練習として知っておくと役立ちます。
💡ここで! ちなみに中国では春節(旧正月)や中秋節の時期になると、日本国内に届く不審メールの数そのものが目に見えて減る、という面白い現象が確認されています。詳しくは「詐欺メールには「波」がある」でご紹介しています。
■ 5. 料金改定便乗(10月1日は特に要注意)
10月1日前後は各種サービスの料金改定が発表・実施されやすい時期です。「値上げ前にご確認ください」「◯日までにキャンセルしないと自動更新」といった煽り文句とともに、偽のログインページへ誘導しクレジットカード情報を盗もうとする手口が確認されています。料金改定の案内が届いても、メール内のリンクは使わず、必ず公式サイトやアプリから直接ご確認ください。
- 『詐欺メール』『さくらのレンタルサーバ 料金改定のお知らせ』と、来た件(改定後の料金表リンクだけ本物という巧妙な仕掛け)
- 『詐欺メール』Appleから『サブスクリプション料金の改定』と、来た件(iCloud+の料金改定を装いアカウント乗っ取りを狙う)
■ 6. 毎月恒例・請求金額確定便乗(年中無休の定番)
季節を問わず一年中届くのが、クレジットカード会社を騙る「お支払金額のお知らせ」系です。統計的には毎月11日〜12日あたりに集中する傾向があり、一晩で30通近く同じ内容のメールが届いた例もあります。画面上のリンク文字列が公式URLそっくりに見えても、実際の遷移先は全く別の詐欺サイトということもあるため、マウスを重ねて実際の行き先を確認する習慣をつけましょう。
- UCカード「8月お支払金額のお知らせ」は詐欺(表示リンクは公式URLなのに実際の遷移先はTencent Cloud)
- 『詐欺メール』イオンカードから『9月お支払金額のお知らせ』と、来た件(一晩で30通の波状攻撃を確認)
■ 共通する見分け方のポイント
- 「今すぐ」「◯日まで」の緊急性煽りは一度立ち止まる:本物の通知は多少確認が遅れても大きな不利益にはなりません。
- メール内のリンクは使わず、公式サイトやアプリを自分でブックマークから開く。
- 送信元アドレスのドメインが、普段利用しているサービスの公式ドメインと一致しているか確認する。
- 少しでも「あれ?」と思ったら、件名や送信者名で当サイト内を検索してみる。同じ手口の実例が見つかることがあります。
今回ご紹介したのはあくまで過去の実例です。詐欺師は同じ手口を少しずつ形を変えて何度でも繰り返してきます。この記事のURLをコピーして、ご家族や身近な方のLINEグループに「こういうのが来たら気をつけて」と共有しておいてください。
9月・10月は行事も多く、何かと気忙しい時期です。だからこそ、こうした「よくあるパターン」を先に頭の片隅に入れておくだけで、いざ似たようなメールが届いたときの冷静な判断につながります。ご家族、特に高齢の親御さんやおじいちゃん・おばあちゃんにも、ぜひこの機会に一声かけてあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit














