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『詐欺メール』ニフティーから「【重要なお知らせ】サービス料金請求のお知らせ」と、来た件

私、会員じゃありませんが…
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

請求書が「重要なお知らせ」ときますか?

「重要なお知らせ」と書かれたニフティーさんから12月分の「ご利用料金確定メール」が到着しました。

今月はいくら使ったんだろうか?
リンクから確認して…
って、ニフティーなんて入会していないわ!(# ゚Д゚)ゴラ!
それに、請求の確認に「重要なお知らせ」と書きますか?

最近この手のメールも多くなっています。
数打てば当たる方式で、知りえる全てのメールアドレスに手あたり次第このようなメールを送って
いるのでしょうね。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 【重要なお知らせ】サービス料金請求のお知らせ」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”info” <cikd@yumingmold.com>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

なんじゃい!ニフティーじゃないのかい!!
「ニフティー」さんには、ちゃんと”nifty.com”って正規ドメインをお持ちです。
正規ドメインが有るのにそれ以外のこのようなでたらめなドメインを使ったメールアドレスで
ユーザーさんにメールを送るなんて信用問題に関わる大きな問題です。


”Received”のIPアドレスと違う!

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「cikd@yumingmold.com」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「3AB1E53F9298CD8031FD26F25F0CB610@yumingmold.com」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from yumingmold.com (unknown [137.220.180.88])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

この差出人は、あくまで自分のドメインは”yumingmold.com”と言い張るようですね。
ならばその鼻っ柱をへし折ってやりましょうか!

先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”yumingmold.com”について調べてみます。

104.232.74.71”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”137.220.180.88”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”137.220.180.88”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。
ピンが立てられたのは、日本武道館に程近い東京都千代田区九段南付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


URLに確かに”nifty”とありますが…

では引き続き本文。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
@nifty ご利用料金確定メール
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
2022年12月度のご利用料金が確定いたしました。
請求明細についてはインターネットからご確認いただけます。

===================================
▽ポイントで@nifty利用料金をお安く!
ニフティポイントクラブでポイ活して、@nifty利用料金を今よりお得に!
h**ps://nifty-pointinfo-support.blueskyad.net/
===================================

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『請求明細』の確認方法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.お手元に「@nifty ID」と「ログインパスワード」をご用意ください。

2.@niftyのページにアクセスしてください。
h**ps://nifty-pointinfo-support.blueskyad.net/

3.ページ右側にある[会員サポート]のアイコンから会員サポートページへ
ログインしてください。

4.会員サポートページ左側の[お客様情報一覧 ログイン]のボタンをクリック
するとユーザー名とパスワードを確認する画面が表示されます。
※@niftyにログイン状態の場合は、ユーザー名とパスワード入力画面は
表示されません。

5.ご利用料金が記載されている欄の[明細表示]をクリックすると、請求明
細がご覧いただけます。

メールにご利用料金を表示したい場合や、メールの配信先を変更する場合、
配信を停止する場合にはこちらから設定をご変更ください。

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、2箇所本文に直書きされていて、リンク先のURLとトレンドマイクロの
サイトセーフティーセンター」での評価がこちらです。

このように既に危険サイトと認識されており、ブラックリストに登録済み。
そのカテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインには確かに”nifty”と言う文字も見えますが、このURLのドメイン部分は
blueskyad.net”です。
サブドメインを含めた”nifty-pointinfo-support.blueskyad.net”にまつわる情報を取得してみます。

最近では珍しく申請者の氏名まで確認できますね。
申請者は、中国瀋陽市の方で、このドメインを割当てているIPアドレスは”115.144.69.83
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。

ピンが立てられのは隣国の首都ソウル付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

開いたのは本物の「@nifty会員サポート」とそっくりの偽サイト。
絶対にログインしないでください!


まとめ

ニフティーに限らず、詐欺犯はあらゆるプロバイダーに化けあなたの所にメールを送りつけてきます。
今回私はたまたまニフティー会員じゃなかったのですぐに見分けられましたが、これが自分が契約している
プロバイダーからのメールだとしたら見抜けたかどうか…

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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