【DHL EXPRESS】配送先と支払い情報を確認してください。はDHLを装うフィッシングメール

HL-META: date=2026-07-19 | brand=DHL EXPRESS | sender_geo=ポーランド | site_geo=ブラジル | spf=fail | dkim=none | cloaking=unknown | permalink=dhl-express-delivery-payment-phishing-20260720

暑い日が続くと、荷物の受け取りもできるだけ手早く済ませたいものです。そんな心理につけ込み、「24時間以内」と急がせて少額の支払いを求めるDHL EXPRESSの偽メールが届きました。

HEARTLAND-LAB SECURITY REPORT

【DHL EXPRESS】配送先と支払い情報を確認してください。はDHLを装うフィッシングメール

危険度 ★★★★★ 非常に危険
メール件名 【DHL EXPRESS】配送先と支払い情報を確認してください。
送信元IP 5.185.151.166(ポーランド)
認証結果 SPF:fail / DKIM:none
誘導先 DHLとは無関係のブラジルのドメイン

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

これはDHLからの正規メールではありません

リンクを開かず、支払い情報やカード情報を入力しないでください。

届いたメールの内容

メールは「荷物が最寄りのDHLサービスポイントに到着した」と知らせ、受け取りのために24時間以内に2.99ドルを支払うよう要求しています。少額なら支払ってもよいと思わせ、カード情報の入力へ誘導する典型的な手口です。

お客様へ、

お客様の荷物が最寄りのDHLサービスポイントに到着したことをお知らせします。

重要: 支払い処理に問題があります。24時間以内に荷物を受け取りたい方は、下記の支払いをご記入ください。それ以外は、送り主に返送されます。

進めるには、下のボタンをクリックして、少額の処理手数料2.99ドルを支払ってください。

[支払いをしてください]

DHL EXPRESSを装い、24時間以内の少額決済を求めるメール画面

送信ルートと偽装判定

ヘッダーを確認すると、外部から最初に到着した送信元IPは5.185.151.166でした。確認結果ではポーランドの通信事業者系ネットワークに割り当てられています。

IPアドレス 5.185.151.166
確認された国 ポーランド
AS番号 5617
SPF fail
DKIM none

SPFが「fail」になっているため、送信元として表示された情報と、実際にメールを送ったサーバーの関係を正しく確認できません。DHLの名前が表示されていても信用できない状態です。

誘導先サイトを調査

メール内のボタンは、DHL公式サイトではなく次のドメインへ誘導していました。

hxxps://castilhocaracik[.]adv[.]br/Q/cmz/

調査時点ではフィッシング画面そのものは開かず、英語で「Bandwidth Limit Exceeded」と表示されました。これは、サイト側が利用できる通信量の上限に達したときなどに表示されるエラーです。

調査時点の誘導先。「Bandwidth Limit Exceeded」と表示され、ページは利用できない状態でした

この表示だけでサイトが完全に消滅したとは判断できません。通信量の制限が解除されたり、攻撃者が設定を変更したりすれば、再び偽サイトが表示される可能性があります。現在エラーだから安全、という意味ではありません。

誘導先ドメイン castilhocaracik[.]adv[.]br
IPアドレス 108.179.253.94
確認された国 ブラジル
AS番号 31898

※IPアドレスから確認できる地域はサーバーや通信設備の設置場所を示す情報であり、メール送信者やサイト運営者本人の居場所を示すものではありません。

過去のDHLを装うメールとの共通点

Heartland-Labでは、これまでにもDHLを装い、住所確認や少額の配送費用を求めるメールを確認しています。件名や文章は変わっても、次の特徴はよく似ています。

  • 荷物の配達や保管を理由にリンクを押させる
  • 24時間以内など短い期限を示して焦らせる
  • 数ドル程度の少額を提示して警戒心を下げる
  • 最終的にカード情報や個人情報の入力を狙う

関連する過去記事:件名「支払い状況の更新と通知」を徹底解析した記事

メールを受け取ったときの対処法

  1. メール内のボタンやリンクを押さない
    配送状況は、メールからではなくDHLの公式サイトや正規アプリを自分で開いて確認してください。
  2. カード情報や住所を入力しない
    2.99ドルのような少額でも、目的は決済そのものではなくカード情報の収集である可能性があります。
  3. 入力してしまった場合はカード会社へ連絡する
    カードを停止し、利用履歴を確認してください。パスワードも入力した場合は、同じパスワードを使っているサービスを含めて変更します。
  4. 不審なメールをDHLへ報告する
    DHL公式の不正取引防止ページでは、フィッシングの報告方法が案内されています。

荷物に心当たりがあっても、メール内のリンクから確認しないでください

本物の配送予定がある時ほど、偽メールを信じやすくなります。公式サイトをブックマークから開く、または検索結果をよく確認してアクセスする習慣が有効です。

まとめ

今回のメールはDHL EXPRESSを装い、「24時間以内」「2.99ドル」という言葉で受信者を急がせるフィッシングメールです。送信元の認証はSPFがfailとなっており、誘導先もDHLとは無関係のブラジルのドメインでした。

調査時点で誘導先がエラー表示でも、後から復旧して偽ページが現れる可能性があります。メールは削除し、配送状況は必ず公式サイトや正規アプリから確認してください。

Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit

IP・ネットワーク情報は ip-sc.net の確認結果を参考にしています。

使用配色テーマ:Charcoal(PRIMARY #2b2b2b / ACCENT #cc0000)

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