【続報】佐川急便なりすまし、1年越しに現役続行——今度はカード情報を直接盗む決済画面つきの手口に進化

通販の利用が増える中、宅配便の不在連絡は誰にとっても身近な話題です。以前ご紹介した佐川急便なりすましメールが、1年以上経った今も形を変えて届いていました。しかも今回は、これまでより一段階悪質になっています。
「たった41円」という少額の決済画面が最大の罠です。カード情報そのものを盗み取ることが目的です。
実際に届いたメールがこちらです。

▲ 「2日以内に再配達のご連絡がない場合、お荷物は発送元へ返送されます」と急がせる典型的な文面
文面自体は過去記事の頃とよく似た構成ですが、リンク先へ進んだ時の作り込みが大きく変わっていました。
■ 誘導先サイトの詳細解析
誘導先URL(伏せ字):hxxps://certainlyous[.]ppipioo[.]cn/emyvXZ/lginox
サイトサーバーIP:43.165.167.152
ホスティング事業者:Tencent Cloud Computing (Beijing) Co., Ltd(AS132203/TENCENT-NET-AP-CN)
所在地情報について:調査ツール上は「東京都渋谷区」と表示されますが、中国系クラウド事業者のホスティングIPであるため、実際の運用拠点を正確に示すものではありません。
セキュリティソフトの判定:ウイルスバスター クラウドが「フィッシング」としてこのURLへのアクセスを既にブロックしています。

▲ アクセスするとまずウイルスバスターの警告が表示される

▲ 警告を突破すると読み込み画面を経て偽サイトが表示される
警告を無視して先へ進むと、実在の送り状番号のような形式の番号とともに「宛先が間違っている」という偽の異常が表示されます。

▲ 「宛先が間違っており、再配達を待っています」という偽の異常表示で不安を煽る

▲ 氏名・電話番号・住所など、個人情報一式を入力させる画面
住所を入力させた後、「再配達のためにはサービス料が必要です」として、わずか41円の決済画面が表示されます。

▲ カード所有者名・カード番号・有効期限・セキュリティコードの入力を求める決済画面。金額はわずか41円
💡 ここで! 用語をやさしく解説
カードテスティング:盗んだ、あるいはこうして詐取したカード情報が実際に使える状態かどうかを、少額決済によって確認する手口です。「たった数十円だから」と油断して入力してしまうと、カード番号・有効期限・セキュリティコードという、不正利用に必要な情報一式がそのまま攻撃者に渡ってしまいます。金額の小ささは安全さの証明にはなりません。
ここでカード情報を入力してしまうと、少額の請求では済まず、後日カードが不正利用される危険があります。正規の宅配業者が、メール内のリンクから再配達手数料の決済を求めることはありません。
■ 送信ルート及び偽装判定
【偽装判定】:
送信ドメイン「hakuundai-tsuruhashi.com」は佐川急便とは一切関係のない、攻撃者が独自に用意したドメインです。実在の佐川急便の住所(京都府京都市南区上鳥羽角田町)まで記載して信頼性を演出していますが、送信元・リンク先ともに公式とは無関係です。
■ 注意点と対処法
- 再配達依頼は公式サイト・公式アプリから:メール内のリンクは使わず、必ずご自身でアクセスした公式サイトから手続きしてください。
- 再配達に「決済」が発生することはない:正規の宅配便再配達で、メール経由のクレジットカード決済を求められることはありません。
- 少額だから安全とは考えない:数十円の決済画面でもカード情報を盗まれるリスクは同じです。
- 万一入力してしまった場合:速やかにカード会社へ連絡し、利用停止・カードの再発行手続きを行ってください。
本レポートの結論
今回の佐川急便なりすましは、1年以上前に確認した手口から進化し、「わずか41円」というカードテスティング型の決済画面を備えていました。金額の小ささに油断しないことが何よりの防御です。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
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