【週刊レポートW30】詐欺メール1,294通を記録!医薬品スパムがAmazon偽装を抜いて首位に浮上、自社ドメインなりすましも253通に急増

- 1. 📈 前週(W29)との比較
- 2. 🗂️ カテゴリ別内訳(W30)
- 3. 🔍 注目トピック①:医薬品スパムが初の首位——「Best Meds For You」255通
- 4. 🔍 注目トピック②:Amazon偽装は196通で2位に後退も依然高水準
- 5. 🔍 注目トピック③:国勢調査2026/労働力調査2026、合計74通の波状キャンペーン継続
- 6. 🔍 注目トピック④:自社ドメインなりすましが253通に急増
- 7. 🔍 注目トピック⑤:Trust Wallet Crypto Card、新規参入で41通
- 8. 🔍 注目トピック⑥:moomoo証券「W-8BEN」詐欺、5ヶ月ぶりに再登場
- 9. 🛡️ 今週のまとめ:詐欺メールから身を守るために
📈 前週(W29)との比較
| 項目 | W29(7/18〜7/24) | W30(7/25〜7/31) | 前週比 |
| 確認総数 | 912通 | 1,294通 | +382通(+41.9%) |
| 首位カテゴリ | Amazon偽装(243通) | Best Meds For You(255通) | 入れ替わり |
先週W29はAmazon「お届け予定」243通が突出していましたが、今週はAmazon関連が196通とやや落ち着いた一方、海外発の医薬品スパムが一気に255通まで増加し、初めて首位に立ちました。あわせて自社ドメインなりすましも大幅増となっており、複数の攻撃・スパムキャンペーンが同時多発的に活発化した1週間だったと言えます。
🗂️ カテゴリ別内訳(W30)
■ ブランド・手口別の件数(重複カウントを含む、上位15件)
| 順位 | カテゴリ | 件数 |
| ① | Best Meds For You(医薬品スパム) | 255 |
| ② | Amazon(配送・返金・アカウント停止系) | 196 |
| ③ | セゾンカード | 119 |
| ④ | ANAマイレージクラブ | 84 |
| ⑤ | BLACKCAS/毒電波系(魔改造B-CAS) | 68 |
| ⑥ | 国勢調査2026 | 49 |
| ⑦ | Trust Wallet Crypto Card | 41 |
| ⑧ | e+plus | 39 |
| ⑨ | 労働力調査2026 | 25 |
| ⑩ | KAGOYA/カゴヤ | 18 |
| ⑪ | その他物販・クーポン系スパム | 16 |
| ⑪ | JALマイレージバンク | 16 |
| ⑬ | moomoo証券(W-8BEN) | 15 |
| ⑬ | Vpass | 15 |
| ⑮ | MyJCB | 12 |
■ 自社ドメインなりすまし(参考・件数のみ):253通
受信者自身が使っているメールドメインを送信元に偽装する手口です。個人情報保護のため宛先の詳細は非掲載としていますが、件数のみ参考値として記録しています。
🔍 注目トピック①:医薬品スパムが初の首位——「Best Meds For You」255通
今週最も件数が多かったのは、件名「Best Meds For You!」で届く海外医薬品通販の勧誘スパムで、この1パターンだけで255通確認されました。送信元はすべて同一の「admin@bestmeds4you.com」で、本文もリンク1本だけの極めてシンプルな作りです。
「Best Meds For You!」の実際のメール画面
医薬品の個人輸入を謳うこの種のスパムは、正規の許可を得ていない医薬品を販売している可能性が高く、健康被害や偽造薬のリスクがあります。文面がシンプルな分、フィルタリングをすり抜けやすいという特徴もあり、今週の急増につながったとみられます。
🔍 注目トピック②:Amazon偽装は196通で2位に後退も依然高水準
先週W29で243通と突出していたAmazon「お届け予定」を中心とする配送偽装は、今週は196通とやや減少しました。ただし、これは「落ち着いた」というより、他カテゴリの急増によって相対的な順位が下がっただけで、絶対数としては依然として高い水準です。件名バリエーションも「配送実施のご案内」「返金処理に関する確認のお願い」「アカウント停止予告」など多岐にわたっており、引き続き最大級の警戒が必要なカテゴリです。
🔍 注目トピック③:国勢調査2026/労働力調査2026、合計74通の波状キャンペーン継続
総務省統計局を騙る「国勢調査2026」「労働力調査2026」系の詐欺メールは、今週だけで合計74通(国勢調査49通+労働力調査25通)を確認しました。このキャンペーンは4月の第一波から継続しており、当ラボでも複数回にわたり解析記事を公開しています。詳しくは【続報】総務省統計局かたる「労働力調査2026」詐欺が第三波で74通に急増をご覧ください。
🔍 注目トピック④:自社ドメインなりすましが253通に急増
受信者自身が使っているメールドメインを送信元に偽装する「自社ドメインなりすまし」の手口が、今週は253通と大幅に増加しました。件名は「アカウント閉鎖リクエスト」「メールボックス容量超過」「本人確認のお願い」など、いずれもアカウントの危機を煽る内容が中心です。「自分のドメインから自分宛てに警告が届いた」ように見えるため不安になりがちですが、これは送信元アドレスを偽装する技術によるものであり、実際に侵害が起きているとは限りません。個人情報保護の観点から、本レポートでは件数のみの記録とし、宛先の詳細は非掲載としています。
🔍 注目トピック⑤:Trust Wallet Crypto Card、新規参入で41通
今週新たに確認されたのが、暗号資産ウォレット「Trust Wallet」を騙る「Trust Wallet Crypto Card For You!」という件名のスパムです。前週までは登場しておらず、今週いきなり41通という規模で確認されました。送信元は「admin@trstwcard.icu」で、本文は「Get your card today!」という一文とリンクのみの、Best Meds For Youと酷似した構成です。同一の配信基盤・同一グループによる量産の可能性があります。
「Trust Wallet Crypto Card For You!」の実際のメール画面
🔍 注目トピック⑥:moomoo証券「W-8BEN」詐欺、5ヶ月ぶりに再登場
証券会社moomoo証券を騙り、米国税務書類「W-8BEN」の更新を口実にするフィッシングメールを15通確認しました。当ラボでは2026年2月にも同種のメールを解析していますが、今回は送信・誘導インフラが完全に別物でした。詳しくはmoomoo証券を騙る「W-8BEN情報の更新手続き」は偽物をご覧ください。
🛡️ 今週のまとめ:詐欺メールから身を守るために
- シンプルな文面のスパムほど侮らない:「Best Meds For You」や「Trust Wallet Crypto Card」のように、リンク1本だけの単純な文面でも大量に送られてくれば無視できない規模になります。
- Amazonの配送・返金通知は必ず公式アプリで確認:件数が落ち着いても依然として主要な攻撃手段です。
- 公的機関を騙る「国勢調査」「労働力調査」系メールは無条件で詐欺と判断:波状的なキャンペーンが継続しています。
- 自分のドメインから届く警告メールも慌てず削除:なりすまし送信の可能性が高く、実際の乗っ取りとは限りません。
- 新しいブランドを騙るメールにも要注意:Trust Wallet・moomoo証券のように、これまで馴染みのなかったサービス名が使われることもあります。
本レポートの結論
W30の1週間で1,294通の詐欺メールを確認し、前週から約42%の大幅増となりました。これまで常連トップだったAmazon偽装を海外医薬品スパムが上回るという首位交代が起き、自社ドメインなりすましも253通に急増するなど、複数の攻撃キャンペーンが同時に活発化した週でした。身近な人が騙されてからでは手遅れです。このレポートのURLをコピーして、ご家族のLINEグループで「こんなメールに注意して!」と共有してあげてください。
調査期間:2026年7月25日〜2026年7月31日/Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
※本記事に記載の件数・構成比は集計方法の性質上、推計値を含みます。実数と異なる場合があります。
※本記事の情報に基づいて生じた損害について、当ラボは責任を負いかねます。
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