セゾンカードが中国ドメインでメールを?!サーバーのメールボックスにこのようなメールが。 「Netアンサー」とはセゾンカード会員をサポートするインターネットサービスこのと。 本文にはシステムアップグレードで個人情報の再確認が必要になった旨が書かれています。 件名は 「[spam] 【重要:必ずお読みください】Netアンサーご利用のお客様」 ”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは 全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「”Netアンサー” <noreply-admin@y9907.cn>」 はい、もうお分かりですよね? セゾンカードが”y9907.cn”なんて中国のドメインを使ったアドレスでメールを送ってくる はずがありません。 セゾンカードさんの正規ドメインは”saisoncard.co.jp”ですのでお間違いなく!
香港からのメールでは、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<noreply-admin@y9907.cn>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<00322ef1a0fb$23f0fa19$2d20e358$@tfyip>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from tfyip (unknown [180.215.72.176])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの位置情報を拾ってみましょう! このIPアドレスの所在地は現在香港にあると出ました。 ということは、このメールの差出人は香港にあるメールサーバーから発信したようです。
ログインしなくていいの?これがメールの本文。 SAISON CARDご利用のお客様 SAISON CARDご利用いただきありがとうございます。 この度、当社はセキュリティシステムの大幅なアップグレードを実施しているため、 ご登録された個人情報を再確認する必要がございます。 つきましては、以下へアクセスの上、ご登録された個人情報の確認にご協力をお願い致します。 クリックして確認します ご確認をいただけない場合、ご利用の口座に制限がかけされる恐れがございますので、 予めご了承下さい。 お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。 ———————————————————————– ※本メールは、お届けのメールアドレスへお取引の受付をご連絡するものです (本メールの再送依頼は受け付けておりません)。 【不正送金被害にご注意ください】 偽のメール等で誘導された当行を装う偽サイトに、お客さまの口座情報や ワンタイムパスワード等を入力すると、不正送金被害にあう危険があります。 【メールの内容に身に覚えがない場合】 本メールに対するメールでのご返信お問い合わせはお受けしておりません。 メールの内容に身に覚えがない場合や、サービス等についてくわしく知りたい場合は、 当行ホームページをご覧いただくか、以下より電話番号を確認の上、お問い合わせください。 > 問い合 |
システムアップグレードで果たして個人情報の再確認が必要なのでしょうか? 多分最初のユーザー登録時の情報はデーターベースに残っているはずなので アップグレードしようがそんな更新は必要ないはずです。 それに一部日本語の表現が間違っていますしね(笑) その上偉そうに「不正送金被害」の注意喚起までされていますが 「お前に言われたくないは」と言いたくなります!(汗) さて、文中のピンクに着色した文字列に詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンク先のURLがこちらです。 またしても中国ドメイン…(汗) 開いてみると。 あらら、ログインする前にクレジットカードの情報を聞かれちゃった(汗) これじゃ、誰のクレジットカードの情報か分かりませんよね?(笑) ちょっと慌てすぎです!
まとめ間抜けな犯人ですね! どこの世界にログインしないユーザーサイトがあるのでしょうか? 余りのいい加減さに呆れてしまいました…┐(´д`)┌ヤレヤレ 国内の金融機関が自社のドメイン以外でメールを送ることはありません。 それより増して中国のドメインなんて言語道断! おかしなメールが多いのでお気を付け下さい! いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |