魔改造B-CAS詐欺、新誘導先「cas-ccc.online」で継続中——今回はプロキシ経由の”脅威レベル高”IPから配信

6月17日にご紹介した魔改造B-CASカードの違法販売勧誘メール、その後も誘導先ドメインを次々と入れ替えながら(card-yyy→card-zzz→card-bbb…)配信が続いていることを追いかけてきましたが、8月に入っても衰える気配がありません。今回は誘導先が新たに「cas-ccc.online」へ切り替わり、しかも送信元には過去のシリーズにはなかった特徴が見られました。
ご覧の通り、このメールは違法な改造カード販売への勧誘です。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。
それでは、実際に届いたメールの内容から見ていきましょう。
※以下の内容は届いた勧誘メールを技術検証のために忠実に再現したものです。
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実際に受信した勧誘メールの画面。「COOL SUMMER CAMPAIGN」という涼しげなデザインで違法商品を宣伝している
■ 送信ルートおよび偽装判定
送信元IP(Received-SPFヘッダーより特定):
188.92.28.76(helo=ib.systems)
回線情報(ip-sc.net確認):
プロバイダ:Baykov Ilya Sergeevich/AS41745(FORTIS-AS)/利用形式:corporate
所在地:フランス パリ
プロキシ使用:あり(httpプロキシ)
脅威レベル:高(「サイバーアタックの攻撃元/攻撃対象:Web」との情報あり)
これまでのシリーズと異なり、今回は既知の攻撃実績があるIPが使われています。
これまでご紹介してきた魔改造B-CASシリーズの送信元は、ip-sc.net上ではおおむね脅威レベル「低」でしたが、今回のIPは「高」評価かつプロキシ経由でした。攻撃者側のインフラ調達手段が変化した、あるいは複数の配信ルートを使い分けている可能性があります。
SPF:
Softfail(送信元ドメイン管理者自身が「このホストからの送信は推奨しない」と表明している状態)。これまでのシリーズはPassが目立ちましたが、今回はドメイン側の設定からしても正規の送信ではないことが伺えます。
■ 誘導先の解析——短縮URL・海外リダイレクトサービスを経由
リダイレクトチェーン:
メールヘッダー内には、ロシアの短縮URLサービス「clck.ru」から、Yandex(ロシアの検索大手)のリダイレクトサービスを経由するよう設定された記録が残っていました。複数のリダイレクトを重ねることで、自動解析や追跡を妨げる狙いがあるとみられます。
最終誘導先URL(伏せ字):
hxxps://cas-ccc[.]online/
回線情報:
解決先IP:104.21.86.28(Cloudflareのアドレス帯)
※Cloudflareのanycast方式のため、この位置情報は実際のホスティング地点を示すものではありません。
実際にアクセスしてみると、これまでのシリーズと同一の商品ページが表示されました。
誘導先の商品販売ページ。価格・特典・保証内容とも、6月17日の初出以来まったく変わっていない
【販売内容】:魔改造B-CASカード ¥7,980(税込)、送料無料、購入者全員に「airpro」を無料プレゼント、3年間保証。氏名・ふりがな・メールアドレス・電話番号・郵便番号・住所の入力フォームが設置されており、個人情報の詐取リスクがあります。
なお、魔改造B-CASカードの製造・販売・使用は不正競争防止法や著作権法に違反する可能性がある違法行為です。6月17日にご紹介した初出記事、および直近の続報記事もあわせてご覧ください。誘導先ドメインだけを使い捨てながら、1ヶ月半以上にわたって同じ攻撃キットが稼働を続けている実態が分かります。
■ 注意点と対処法
- メール内のリンクは絶対にクリックしない:違法な改造カードの購入勧誘であり、個人情報を入力すると詐取されるリスクがあります。
- 「無料視聴」を謳う怪しい商品には近づかない:B-CASカードの改造は違法行為であり、購入・使用者自身も法的リスクを負う可能性があります。
- 短縮URLを不用意に開かない:clck.ruのような短縮URLは、実際の遷移先が分からないまま開いてしまう危険があります。
- 心当たりのないキャンペーンメールは削除する:「期間限定」「早期終了」といった煽り文句は、冷静な判断力を奪う典型的な手口です。
本レポートの結論
6月17日から続く魔改造B-CASカード違法販売勧誘の最新版です。誘導先ドメインは「cas-ccc.online」に更新され、送信元には過去のシリーズにはなかった脅威レベル「高」のプロキシ経由IPが使われていました。手口自体は変わらず違法な個人情報詐取のリスクがあります。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
配色テーマ:Forest














