『詐欺メール』三井住友カードから『10/17まで│Amazonギフト券10000円分が当たる、』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


「生成AI」が普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
最近では片言の日本語ではなく、違和感のない流暢な言葉を使うメールが多くなりました。
このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。

もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。

最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。

では、進めてまいります。


前書き

9月も残り少なくなってきましたが、今年はまだまだ暑い日が続いていますよね。💦
さて今週水曜日から10月に入りますが、それと同時に中国では10月1日から国慶節の7連休なんて大型連休に入ります。
この国慶節は延べ23億人余りが移動するという予測が発表され、人気の海外旅行先は日本が1位とが…
インバウンドで喜ぶ人たちもいるとは思いますが、オーバーツーリズムの被害も多く聞かれ、また各地で混乱が発生することでしょうね。
こと詐欺メールに関しては、詐欺メールの作成者のほとんどが中国人と言われていて、この期間は春節同様にジャンクメールが激減することが予想されますが果たしてどうなるでしょうか?

そんな話はさておき、今回ご紹介するのは「三井住友カード」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 10/17まで│Amazonギフト券10000円分が当たる、
送信者: “三井住友カード" <vp@coffeecarrot.jp>


1分~2分程度でご回答頂けるアンケートになります。
アンケートにご回答いただいた方の中から抽選で1000名様に
Amazonギフト券10000円分をプレゼントいたします。
ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。

当選確率100%

アン-トに回答する:h**ps://www.redsuncd.com/


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、私をはじめ「三井住友カード」ユーザーばかりではありません。
大量のメールを送った中で、ほんの一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。

えらく短くあっさりとしたメールですよね。
そんな中にも遊び心を忘れてはいなくて、しっかりアンケートを「アン-ト」としっかり笑いを取っています!(笑)
なんでもアンケートに回答すると、抽選で1000名にAmazonギフト券10000円分がプレゼントされると書いてありますよ!
1~2分程度のアンケートらしいので、これは急いで回答しないといけません💦
って、ダメダメ。
このメールは怪しく危険な詐欺メールなので、何か落とし穴があるはずです。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「coffeecarrot.jp」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません

このドメインは、コーヒーの通販の「珈琲きゃろっと」さんのもので三井住友カードのものではありません。
因みに三井住友カードが利用するメールアドレスのドメインは「vpass.ne.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from coffeecarrot.jp (unknown [133.125.238.182])


Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。

では、偽装は明らかですが一応このドメイン「coffeecarrot.jp」を割当てているIPアドレスとこのReceivedのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが「aWebAnalysis」さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。

ReceivedのIPアドレスと全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる「coffeecarrot.jp」を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、JR神田駅付近です。

最近この辺りは、これら怪しいメール発信地のトレンドです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。

【h**ps://www.redsuncd.com/login】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

これまた三井住友カードのドメインとは異なるものが利用されていますね。
このドメインに関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。

「Registrant Organization」には「Whois Privacy Protection Service by onamae.com」と記載されています。
これは、国内のドメインレジストラ「お名前ドットコム」さんが提供するドメインプライバシー保護サービスで、このサービスを利用すると、ドメインの登録者の各種情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されるのを防ぐため、その代わりにこのように、お名前ドットコムさんの情報が表示され、スパムや不正アクセスからの保護が強化することができます。
半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。

割当てているIPアドレスは「158.51.96.68」
IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちなロサンゼルス付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。

ん~、確かにAmazonギフト券がプレゼントされるアンケートページのようですが、よく見るとサイトのファビコンがYahoo!のものになっています。
適当な番号を入力して先に進んでみると次にほらいたのは「認証コード」を入力するページです。

メールを見ても認証コードなんて書かれていないので、ここから先に進むことはできません。


まとめ

こいつはいったい何をしたかったのでしょうか?
私にはさっぱりわかりません💦

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;