『詐欺メール』続「情報リクエストに関する個人的な」と、来た件

詐欺メールエントリー、いよいよ350投稿達成!!
!ご注意!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介ししています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中にあるリンクをクリックしないでください!
リンクは当該サイトを装った偽サイトへ誘導で、最悪の場合、詐欺被害に遭う可能性があります。
ですから絶対にクリックしないでください!
どうしても気になると言う方は、ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするように心掛けてください!


絶え間なく届くブラックメールのおかげ

暇に任せて綴ってきた迷惑メールや詐欺メールオン情報を発信が、ついにめでたく
350エントリーを超えました。🎊
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか複雑であありますが、これもひとえに次から次へと
絶え間なく続くブラックメールのおかげです(汗)
これからも暇とブラックメールが続く限りエントリーを出していきたいと思いますので
引続きよろしくお願いいたします。

さて、冗談はその辺にしておきまして本題に移りたいと思います。

今回紹介するのは以前にも紹介したことのあるアダルトメール詐欺のお話。
件名が「情報リクエストに関する個人的な」で終わる”中途半端野郎”から。
そう、端末をハッキングし乗っ取っていやらしいサイトの閲覧行為をリモート操作で
ウェブカメラ動かして動画撮影し、それを拡散するぞと脅すものです。

以前にエントリーは意外に反響が多くて、受け取って困惑されている方も相当多いものと
推測いたします。

その以前に書いたエントリはこちらです。
ご興味ありましたらこちらも併せてお読みください。

『詐欺メール』「情報リクエストに関する個人的な」と、来た件


騙されたくても騙されられない理由

さて、以前に書いたのになぜまたエントリーを投稿するのかと言いますと、答えは簡単。
同じ内容のメールが1日に別の差出人から2通届いたから(笑)

こんなの同じ日に同じ件名で同じ内容のメールを別の差出人から複数届いたら、騙されろ
って言われても騙されることができなくなるでしょう(笑)

それぞれ時系列の古い方から”A”,”B”と呼ぶことにします。

差出人は”A”が「 joe@p2plive.net」
で、”B”が「swhitney7@gongshigongban.cn」

どちらのドメインも実際に運用されてて”A”がドイツで、”B”がアメリカで稼働していました。
ただし、このドメインも騙られている可能性は大ですので鵜呑みにしてはいけません。
これらのドメインの持ち主だってある意味被害者かも知れませんので…


身代金が値上げって(^^;

さて、では双方のメールを詳しく見ていきますが、本文にご興味がある方もいらっしゃる
でしょうからまずその本文をご紹介します。

残念なお知らせですが、どうぞご安心ください。ご説明させていただきます。
私はあなたのデバイスにアクセスし、すでに数か月に渡ってあなたの活動をモニターしています。
どうしてそのようなことが起きたのでしょうか?あなたがハックされたウェブサイトを閲覧したことにより、そこに仕掛けられた私の個人的なマルウェアにあなたのデバイスが感染したのです。
これはとても複雑なソフトウェアであり、トロイの木馬のような働きをます。また、個人的なマルウェアなため、アンチウィルスソフトが検知することが出来ないのです。
キーボードの操作を監視・記録するキーロガーが仕掛けられており、これにより私は、あなたのデバイスにおけるカメラやマイクの操作、ファイルの転送、あなたのローカルネットワークへのアクセスを行うことができます。
デバイスの情報にアクセスするのに少し時間がかかりましたが、現在、私はあなたの連絡先やテキストの全情報を入手しています。

正直なところ、最初は悪いことはしたくないと思っていたので、遊びでやっていました。 でも、COVIDで体調を崩してしまい、仕事を失ってしまいました。

そこで思いついたのが、これを使ってお金をもらう方法です。
あなたが性的な行為を行っていた間、私はビデオを作りました。
あなたが映るのは分割画面の動画です。 自慢はできませんが、お金が必要なのです。

のは、取引をしてみましょう。 あなたは私が求めるものを私に支払います、そして私はあなたの友人や親戚にこのビデオを送りません。
あなたは、これは冗談ではないことを理解しなければなりません。 私はあなたの電子メール、テキスト、さらにはソーシャルメディアを通してそれを送ることができます。
レッツは、私は2日間あなたを与えるだろう、契約上の期限を置きます。 あなたがこのメールを開いたときに私が表示されます。

これを防ぐには、0.045 Bitcoin(約1500ドル)を私のウォレットに送っていただかなくてはなりません 1DgXiNzh9dhwQMMqLvxqZdUdXwydrW8e4S

Bitcoinの使用方法をご存じない場合は、「Bitcoinの購入」をbingやgoogleで検索してください。
私がこの金額を受け取り次第、あなたのデバイスから入手した動画を削除いたします。また、あなたのデバイスから私のマルウェアを削除し、あなたにご連絡を差し上げることは二度とありません。
P.S. これを警察に報告しようとしないでください。私はTORを使用しており、ビットコインを追跡できません。 あなたは愚かな何かをする場合、私はビデオを配布します。

「残念なお知らせですが、どうぞご安心ください。」って「飴と鞭」的な始まりですね(笑)
これは巷で言ういわゆるアダルト詐欺メールってやつです。

あっ、以前のメールより要求してるビットコインの身代金額が1300ドルから1500ドルに
200ドル値上げされてるし(笑)


隠されてる「アレ」も全く同じで…

”A”も”B”も内容は全く同じ内容です。
そして、そして、隠されていたワードサラダも当然のごとく全く同じ。
うちのサイトでは珍しくサムネイルにしてあるのでクリックして拡大表示して見てください。

まったくもって同一犯の臭いがプンプンします(笑)

あっ、ワードサラダって言うのは、意味の無い文字を羅列することでサーバーのセキュリティ
機能を混乱させて迷惑メールフィルターなどを通過させようとする手法です。
でも、これらのワードサラダは1回たりともうちのサーバーセキュリティーを突破したことが
ありません。
こんなのただの時間と文字の無駄遣いっす(笑)


ヘッダーソースからわかること

では、続いて双方の差出人の調査をしてみます。

これが、それぞれのメールのヘッダーソースの画像です。
見難いでしょうか珍しくこちらもサムネイルにしてみました(笑)
必要でしたら画像をクリックして拡大してみてください。

送ったメールが不達などのエラーになった際に返信されるメールアドレスは”Return-Path”に
書かれているアドレスに返信されますが、ここは双方とも差出人のアドレスと同じものが
記載されています。

また世界に1つしかないそのメールに与えられる特定のIDは”Message-ID”に書かれていますが
こちらもメールアドレスに使われていたドメインと同じドメインが記載されています。

もう少し下の方に目をやって”X-Mailer”ってフィールドを見てみます。
”X-Mailer”には差出人が使ったメールソフトの名称とそのバージョンなどが書かれています。
この場合、”A”が「X-Mailer: Pbvumm axgxg」と書かれています。
また、”B”は「X-Mailer: Microsoft Office Outlook 11」と書かれています。
「Pbvumm axgxg」ってのは分かりませんが、「Outlook」はWindows系のメーラーですね。
と言うことは”B”のメールはWindowsから送られてきたことが容易に想像できます。


隣国からの発信は偶然か?それとも…

次に差出人が使ったメールサーバーについて調べてみます。
それは、ソースの”Received”ってフィールドにサーバー自身が勝手に書き込んでくれます。
下の方にあるのが時系列が順に古いので一番下のが差出人が利用したと思われるサーバーの
もののはずです。

”A”の方が
from host-94-248-131-73.kabelnet.hu (host-94-248-131-73.kabelnet.hu [94.248.131.73])

”B”の方が
from dev125.net176.ip-net.sk (dev125.net176.ip-net.sk [46.227.176.125])

カッコ内に書かれているドメインと数字の羅列されたIPアドレスから紐解きます。

まず”A”の方が「kabelnet.hu [94.248.131.73]」と書かれていますね。
確かメールの差出人にあったメールアドレスが「joe@p2plive.net」でしたが
ここには「kabelnet.hu」なんて全然違うものが書かれています。
このIPアドレスについて調べてみると。

はるばるヨーロッパのハンガリーのチョルナって街から送られてきたんですね。

 

次に”Bです。
dev125.net176.ip-net.sk [46.227.176.125]と書かれていますね。
こちらも差出人にあった「swhitney7@gongshigongban.cn」ってアドレスとは似ても似つかぬ
全く違う「dev125.net176.ip-net.sk」なんてドメインが書かれています。
これも同じように追跡してみます。

こちらはハンガリーの隣国であるスロバキアからです。
ただ数ある国の中から同じヨーロッパで隣国って偶然でしょうか?…それとも…(汗)


今回は直接ビットコインを要求するものでメールには詐欺サイトへのリンクは
ありませんので調査はここまで。

これらのメールはサーバーでは宛先が見当たらず迷子になっていたメールです。
例えこれが私宛のアドレスに届いたとしても決して私は騙されません!
だって、私、アダルトサイトなんか見ないし(笑)
それに私の使ってるPCには強固なセキュリティーが施されていし(笑)
それ以前にウェブカメラなんて付いて無いしね(笑)


 

 

こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS不随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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