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『詐欺メール』『【ヤマト配送】お届けeメール【不在連絡】』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

件名は変えても中身は同じ

いつもご覧くださりありがとうございます!

相変わらず宅配業者を騙る詐欺メールが後を絶ちませんが、奴らもアホじゃないようで同じ件名ばかりじゃ脳が無いってことで新しい件名を付けて新たなメールを送ってきます。
今回ご紹介するのはこちらのメール。

件名:[spam] 【ヤマト配送】お届けeメール【不在連絡】
送信者:”ヤマト運輸株式会社” <kuronekoyamato-cupersome.womanless-picture@service.laikexd.cn>ヤマト運輸からのお知らせ

尊敬なるヤマト運輸のユーザー様

本日、お客様宛てのお荷物をお届けに参りましたが、誠に残念ながらご不在でした。お客様の大切なお荷物は、安全に最寄りの営業所にてお預かりしております。

配送詳細
保管期限:2024/12/12 営業終了まで
サービス:宅急便
ご注意:保管期限の延長はできませんので、ご了承ください。また、ご依頼主様のご指示により、保管期限前に返送されることがあります。

再配達のご案内
1.保管期間中、お客様のご都合に合わせて再配達をお申し込みいただけます。
2.再配達のお申し込みは、以下のボタンからお願いいたします。
3.再配達には41円の費用が発生します。
4.ご不在時でも安心してお受け取りいただける「置き配」サービスもご用意しております。再配達お申し込み時に「置き配」をお選びください。

再配達を申し込む

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。お客様のお荷物を安全にお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります。

注: 24時間以内にご返信がない場合は、発送元に返送されます。

【国際宅急便について】

国際宅急便サービスセンター:0120-5931-69(受付時間:9時~18時、年中無休)

【UPSワールドワイド・エクスプレス・セイバー(WWX)について】

ユーピーエス・ジャパン株式会社:0120-74-2877(受付時間:9時~18時30分、土日祝日除く)

© YAMATO HOLDINGS CO., LTD. All rights reserved.

まあ件名を変えようが結局は実在しない架空の荷物を騙って再配達料金をオンライン決済で支払わせるふりをしてクレジットカード情報を盗み出そうとするのが目的です。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されている妙に長ったらしいメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.laikexd.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『ヤマト運輸』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると『@kuronekoyamato.co.jp』と出ました。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『ヤマト運輸』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.laikexd.cn (unknown [103.252.117.207])

ドメイン”service.laikexd.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得した”service.laikexd.cn”の取得者情報と割当てているIPアドレスです。

ReceivedフィールドのIPアドレスtぉ合致したのでドメインの持ち主は間違いなく送信者のもので、その氏名は当用漢字に無い漢字3文字が利用されたもの
その申請は中国の『北京网尊科技有限公司』を介して行われていました。
そしてIPアドレスから導き出したおおよそのこのメールの発信地は。香港の『Mong Kok(旺角)』であることも分かりました。


詐欺サイトは無防備に放置中

さて、本文の『再配達を申し込む』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://kuroekoymato-underid.fvcai.co/idkojin_tp/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『ヤマト運輸』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、多くの詐欺サイトが存在する『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、全くどこからもブロックされることなくこのようなページが無防備に放置されていました。

ヤマト運輸の詐欺サイトでよく見掛けられるページですね。
『配達情報を更新』と書かれた黒いボタンを押すと氏名、住所、電話番号等の個人情報を記入するフォームが表示され、これらを埋めて先に進むと、次に再配達料金を徴収するとしてクレジットカードの情報を入力させられて詐欺を行う準備が整います。
実際には今現在のところヤマト運輸では再配達料金は必要ありませんのであしからず…


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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