あなた誰?ETCカード?Amazon?ギルト?
いつもご覧くださりありがとうございます!
毎日まとわりつくようなじっとりした空気で梅雨真っただ中と言う天気が続きます。
7月10日を過ぎ、そろそろ梅雨明けの話題もちらほら。
じとじとの次はギラギラ太陽…先が思いやられます。。。💦
さて今回注目するのはこちらのメールです。
では初めていきます!
あれ?差出人はETCカードと書いてあるのに
本文の内容がAmazonの認証についてですね。
これは明らかにおかしなメールです。
ホントだね!
メールアドレスもETCカードでもAmazonでもないわね。
それに署名欄にある会社名の『Amazon株式会社』っておかしくない?
確かAmazonの正式な会社名は『アマゾンジャパン合同会社』のはずだよ!
これはどう見てもフィッシング詐欺メールのようですね。
では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきます。
件名は『[spam] Amazonアカウント認証通知-[RAND_TEXT-MIX_5_5]-[RAND_TEXT-MIX_5_5]』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
末尾の『RAND_TEXT-MIX_5_5』は関数でしょうか、それともタグでしょうか?
何かの間違いで露出してしまいましたね。
差出人は
『ETCカード <agi@gilt.jp>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。
はっきり『ETCカード』と刻まれています。
それに”gilt.jp”と言うドメインは『ギルト』というファッションストアの
ドメインでETC利用照会サービスやAmazonのものではありません。
まさかギルトがAmazonのメール配信代行なんてするわけも無いので
このメールアドレスは明らかに偽装ですね!
詐欺サイトは完全にブロックされていた
では引き続き本文を見ていくことにしましょう。
Amazonをご利用いただき誠にありがとうございます。システムによる定期的なチェックの結果、お客様のアカウントについて再認証が必要となりました。
[RAND_IP]
【認証手順】
当社の公式ウェブサイトにアクセスしてください
[RAND_JATEXT_5_5]
Amazonログイン
画面に表示される指示に従い、必要な手続きを完了してください。
【注意事項】
このメールを受信してから24時間以内に認証を完了してください。そうしない場合、お客様のアカウントは一時的に凍結される可能性があります。
ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。今後とも、Amazonはお客様の安全と利便性を第一に考え、より良いサービスを提供するために努力してまいります。
[RAND_JATEXT_5_5]
敬具
Amazon株式会社
カスタマーサポート部 |
太文字にした文字は恐らく関数で、背景と同じカラーで書かれていてコピーするまで気付きませんでした。
このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『Amazonログイン』って書かれたところに付けられていて、そのリンク先を
コンピュータセキュリティブランドのトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』で検索すると
その危険度はこのように評価されていました。
既に『フィッシングサイト』としてしっかりブラックリストに登録済みですね。
このURLで使われているドメインは”apkgig.com”
このドメインを割当てているIPアドレスを『WebAnalysis』さんで取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスは”172.67.178.243”
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を
再び『IP調査兵団』さんで確認してみます。
(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)
代表地点として地図に立てられたピンの位置は、カナダのトロント市庁舎付近。
こちらもあくまで大雑把な代表地点でございます。
利用されているホスティングサービスは『Cloudflare』
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。
危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。
すると真っ先にChromeが真っ赤な画面でブロックしてきました。
ってことは、Google社でも既に危険なサイトとして周知されていますね。
構わず先に進んでみます。
すると次に開いたのはこのような『Warning』と書かれた英語のページです。
ないが書いてあるか知りたいので訳してみます。
!警告
フィッシングの疑いあり
この Web サイトはフィッシングの可能性があると報告されています。
フィッシングとは、サイトが安全な情報源であると偽って機密情報を盗もうとすることです。 |
これは『Cloudflare』発した警告です。
危険なサイトのため『Cloudflare』の方で接続を遮断したようですね!
まとめ
これなら間違って詐欺サイトへ行っても安心です。
って言うか、このメールに騙されるって考えられませんけどね!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが
発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないよう
ご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;
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