『詐欺メール』『パスワードの更新 January 16, 2024 at 02:04:14 PM』と、来た件

迷惑メール
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誰が何のために?
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

何のパスワードを認証するのか?

何者か分からない所から謎が一杯のメールが届きました。
その謎々メールがこちらです。

『親愛なる』から始まるこのメール、いったいこれは何なのでしょう?
何者分からない差出人からパスワードの有効期限が切れるなんて言われてもどうすれば良いのでしょうか?
どこを読んでも日本語がおかしいし…
それに『kuku.png』なんておかしなファイル添付されているし。
こんなの絶対に開けられませんよ!(;^_^A

これまでにも沢山の詐欺メールの類をご紹介してきましたが、だいたい翻訳したような『親愛なる』から
始まるメールはロクなメールじゃないことは証明済みです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『パスワードの更新 January 16, 2024 at 02:04:14 PM』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。

差出人は
『”Password Recovery” <webmaster@ibaraki-np.co.jp>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

この”ibaraki-np.co.jp”と言うドメインですが、調べてみると茨城県水戸市にある『茨城新聞社』の
持ち物ですが、当然新聞社がこのようなでたらめなメールを書くはずがありませんから、恐らくは
偽装されているものと思われます。
その辺り、次の項で詳しく調べていきましょう!


マルセイユのメールサーバーを中継

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from unknown (HELO ?127.0.0.1?) (hakiemehjw@cubby.jp@45.154.138.147)』

ほらね、本来ならメールアドレスに書かれていた”ibaraki-np.co.jp”が記載されているはずが
それとは全く異なる”cubby.jp”なんて別のドメインが書かれています。

ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”ibaraki-np.co.jp”が差出人本人のものなのかどうかを調べてみます。

これがドメイン”ibaraki-np.co.jp”を割当てているIPアドレスの情報です。
これによると”203.138.97.165”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIP”45.154.138.147”と同じ数字の羅列になるはずですが、それが全く異なるので
このメールのドメインは”ibaraki-np.co.jp”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!

Received”に記載されているIPアドレス”45.154.138.147”は、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。このIPアドレスを元に危険性や送信に使われた回線情報と
その割り当て地を確認してみます。

地図に立てられたピンの位置は、フランスのマルセイユ付近。
既にこのIPアドレスの危険度は『脅威レベル:中』とされていますね。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


何度読んでも理解に苦しむ本文

では引き続き本文。

.jpEMAIL> サポート.jpEMAIL>

親愛なる
あ なたの パスワードはで期限切れになります 24時間 ()
同 じパスワードを引き続き使用するには、パスワードを確認してください。.

パ スワードを認証する

注: .jpEMAIL> サポー.jpEMAIL> 意思この警告後のログインの誤動作については責任を負いません。検証応答。
ありがとうよろしく、

.jpEMAIL> サポート .jpEMAIL> (NS) 2024年の安全なサービス。- この メールはに送信されました

お 願いしますこのメールには返信しないでください。この自動メールボックスは監視されておらず、応答はありません。

何度読んでも理解に苦しみます。^^;
なんかあちらこちらに無意味な半角スペースが入れられた文章ですね。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『パ スワードを認証する』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先はGoogleの『透明性レポート』のサイトステータスはこのようにレポートされていました。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”ciaamsa-acustica.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

アイスランドの首都レイキャビックの方が取得されていると思われるこのドメインを割当てている
IPアドレスは”209.182.205.251
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

地図に立てられたピンの位置は、ワシントンDC。
そして利用されているホスティングサービスは、アメリカに拠点を置く『InMotion Hosting』です。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

すると真っ赤な画面でブロックされてしまいました。(・_・;)

危険なので今回はこれ以上深追いするのをやめておきます。


まとめ

よく意味の分からないメールでしたね。
皆さんも意味の分からないメールは開封せずにそのままゴミ箱に入れましょう!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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