『詐欺メール』「【重要】Amazonの緊急連絡、情報を更新してください。」と、来た件

迷惑メール
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これじゃ機種変更できないじゃん
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

メール番号は信憑性を持たせるために付けられた適当な連番

またまたAmazonに成りすますフィッシング詐欺メールが到着。

書かれているのは、誰かが新しいデバイスから品物を購入しようとしたのでアカウントをロックしたので
24時間以内に情報を更新するように促しています。

では、このメールもしっかり解体調査していきますよ!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 【重要】Amazonの緊急連絡、情報を更新してください。メール番号:M44」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。

メール番号は信憑性を持たせるために付けられた適当な連番。
こんなのに惑わされてはいけません!

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”Amazon.co.jp” <support@service.hcrotd.cn>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

「Amazon」さんには、”amazon.co.jp”って正規ドメインをお持ちです。
正規ドメインが有るのにそれ以外のこのような中国のドメインを使ったメールアドレスで
ユーザーさんにメールを送るなんて信用問題に関わる大きな問題です。


発信したサーバーは「フォンタナ」付近にあり

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「support@service.hcrotd.cn」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「20220720020920074374@service.hcrotd.cn」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from service.hcrotd.cn (ip94.ip-15-204-152.us [15.204.152.94])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、メールアドレスにあったドメイン”service.hcrotd.cn”について調べてみます。

ドメインの申請は香港になるレジストラ「WEST263 INTERNATIONAL LIMITED」から
行われています。

15.204.152.94”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”のIPアドレスも”15.204.152.94”ですからメールアドレスの偽装はありません。

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”15.204.152.94”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、アメリカカリフォルニア州にある「フォンタナ」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


詐欺サイトは無防備に放置されています

では引き続き本文。

新しいデバイスからアカウントサービスへのサインインが検出されました。

誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。
Amazonの保護におけるセキュリティと整合性の問題により、セキュリティ上の理由から
アカウントがロックされます。

アカウントを引き続き使用するには、24時間以内に情報を更新することをお勧めします。
同時に、Amazonは、セキュリティで保護されていないデバイスがアカウントに
ログインするのを恒久的に防止します

ログイン: https://www.amazon.co.jp/ap/signin

なぜ新しいデバイスからサインインするとアカウントがロックされてしまうのでしょうか?
そんなんだと機種変もできなくなってしまいますよ…(汗)
このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文に直書きされていて、リンク先のURLがこちらです。

amazon.co.jp”なんて正規ドメインを使ったURLですが、そんなのウソ!
これは明らかにリンク偽装されています。
実際にリンクされるURLはこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

おっと、まだ「未評価」のようです。
このようなフィッシング詐欺サイトがこの評価ではあまりにも危険すぎます。
評価を変更していただけるよう早速申請しておきます。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”mer.xwcp0txshop.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

申請者の情報は何も分かりませんでした(;^_^A

このドメインを割当てているIPアドレスは”107.150.6.76
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、詐欺サイトのメッカ、ロサンゼルス近郊のリトルトーキョーに程近い場所。
フィッシング詐欺サイトは、この付近に密集しています!
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

無防備に放置された詐欺サイトに安全な方法で訪れてみました。

開いたのは当然Amzonのログインページ。
もちろん偽サイトですから絶対にログインしないでください!


まとめ

Amazonが中国のドメインでユーザーにメールを送るわけがありませんよね!
一目でそれと分かっちゃいます(笑)

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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