「これからの資産形成に。LINEではじめる投資サポート」はSBI詐欺の続報!体験談を使い回す北尾吉孝なりすまし投資LINE詐欺、シンガポール発Google Cloudから

先月末に解析したSBIホールディングス・北尾吉孝氏なりすまし投資詐欺の続報です。今回は文面こそ変わっていますが、中身を見ると「あの時と同じ手口」であることがすぐに分かりました。
■ メールヘッダー解析(送信者情報)
件名:[spam]【SBIより】これからの資産形成に。LINEではじめる投資サポート
差出人表示名:“SBIホールディングス株式会社 投資情報センター”
送信元アドレス:helpdesk@verify.urbanlimerence.com
送信元IP(Received-SPF client-ip):136.85.114.200(Google Cloud Platform、AS396982/シンガポール)
受信日時:2026年9月6日 08:57
※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載
ご覧の通り、このメールはSBIホールディングスを装った真っ赤な偽物です。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。
※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。
SBIホールディングス株式会社 投資をご検討中の皆様へ 投資サポートデスク|運営チーム 昨今の物価上昇や不安定な経済ニュースを目にして、将来の資産について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。私たちは、皆様が安心して資産形成の一歩を踏み出せるよう、信頼できる情報に基づくサポートが何より大切だと考えています。 そこでこの度、より身近に、そして手軽に有益な投資ヒントを受け取っていただけるよう、LINEを活用した無料の情報配信をスタートいたしました。 ■ お喜びの声(投資事例) 50代男性・神奈川県(運輸業) LINEで配信された銘柄を参考に50万円からスタート。約2ヶ月間で評価額が168万円に増え、大変驚かれていました。 30代女性・大阪府(パート・アルバイト) 「なるべくリスクを抑えたい」というご希望に沿った銘柄で、3ヶ月連続で月利約12%という安定した成果を実感されています。 ■ LINEでお届けするサポート内容 ・初心者にも分かりやすい、厳選された注目銘柄のご紹介 ・「減らさないこと」を重視したリスク管理のポイント ・いまの市場がどうなっているか、今後のやさしい解説 お手持ちのスマートフォンからLINEで友だち追加していただくだけで、これらの情報が順次届きます。 [LINEで無料サポートを始める] ※丁寧なサポートを保つため、受付人数には限りがございます。 ※上記の事例は過去の実績であり、将来の運用成果をお約束するものではありません。 このLINE配信が、あなたの明るい未来づくりの一助となれば大変嬉しく思います。 SBIホールディングス株式会社 投資サポートデスク Copyright © SBI Holdings, Inc. All Rights Reserved.
実際に届いたメールの表示画面(受信者情報は含まれません)
■ 送信ルート及び偽装判定
正規のSBIホールディングス・SBI証券からのメールは公式ドメイン(sbigroup.co.jpやsbisec.co.jp等)から送信されます。本メールの送信ドメイン「verify.urbanlimerence.com」はSBIグループとは一切関係のない、投資とは無縁な単語を組み合わせた汎用ドメインです。
【ヘッダーの位置が壊れた捏造Received行】:
通常、Receivedヘッダーはメールの一番上にまとめて記載されるものですが、今回のメールではFrom・To欄より後、Subject欄の直前という不自然な位置にもう1つのReceived行が挿入されていました。中身を見ると、ソフトバンク回線を装った実在しないホスト名(mail.fq2xivao60x.softbank.jp)が使われています。
さらに面白いことに、この行のID欄には...@mail.rakuten.co.jpという楽天のドメインが紛れ込んでいました。SBIを騙るメールに楽天の痕跡が残っているのは、他ブランド向けキャンペーンで使ったテンプレートをそのまま使い回した際のコピペミスと考えられます。詐欺師も案外詰めが甘いようです(笑)。
💡「ここで!」なぜ実在の著名人が使われるの?
見ず知らずの他人から「儲かる投資情報がある」と言われても普通は信じません。しかし「有名企業のトップが直接教えてくれる情報」だと思わせることができれば、話は別です。詐欺師は、実在する著名な経営者の名前・肩書・写真を無断で使うことで、本来はゼロだったはずの信頼を一気に手に入れようとします。これは「権威者の言うことなら間違いない」と感じてしまう心理を悪用した、投資詐欺の典型的な手口です。
■ フィッシングサイト詳細解析
誘導先URL(伏せ字):hxxps://www.sbiseclineab.com
誘導先IP:8.209.247.3(Alibaba Cloud、AS45102/東京都渋谷区のデータセンター所在地であり、攻撃者自身の所在地を示すものではありません)
ウイルスバスター クラウドが、このURLを「脅威の種類:フィッシング」として既にブロック対象に登録していることも確認できました。
ウイルスバスター クラウドが「フィッシング」として接続をブロック
【サイトの状態】:「常勝!!株LINE」を名乗る投資情報サロンのランディングページが稼働しており、北尾吉孝氏の写真とともに、LINE友だち追加を促すボタンが設置されています。
実在の経営者の写真・実名を無断使用した誘導先ランディングページ
■ 7月26日記事との比較:同一グループの使い回しか
7月26日に解析したSBIホールディングス北尾吉孝会長を騙る「資産3倍」投資LINE誘導詐欺と比較すると、共通点が非常に多いことが分かります。
- 投資体験談がほぼ同一:「神奈川県・50代男性が50万円→168万円(2ヶ月)」「大阪府・30代女性が月利12%」という体験談が、言い回しだけ変えてそのまま使い回されています
- 誘導先ドメインの命名則が共通:前回は
sbiseclined.com、今回はsbiseclineab.comと、いずれも「sbi」+「sec」+「line」を組み合わせたドメイン - 着地インフラが共通:前回・今回ともAlibaba Cloud東京リージョン(前回IP:8.211.171.79、今回:8.209.247.3)
件名や差出人表示、送信元の国(前回は台湾のGoogle Cloud、今回はシンガポールのGoogle Cloud)は変わっていますが、投資体験談とドメイン命名則の一致度から見て、同一の詐欺グループが手口を使い回している可能性が高いと考えられます。
■ 注意点と対処法
- 実名・肩書だけで信用しない:実在の著名な経営者の名前や写真が使われていても、本人発信の証明にはなりません。
- LINE友だち追加をしない:登録した時点から、より個別化・巧妙化した勧誘が続く入口になります。
- 極端な運用実績を疑う:「2ヶ月で3倍」「月利12%」などの数字は、実在する金融商品としては非現実的です。
- 公式サイトを確認:SBIグループからの重要なお知らせは、必ず公式アプリまたは公式サイト(sbisec.co.jp等)のブックマークからご確認ください。
- 公式の注意喚起も参照:SBI証券公式「フィッシング詐欺にご注意ください」
本レポートの結論
SBIホールディングスを騙り、北尾吉孝氏の名前と写真を無断使用した投資LINE誘導詐欺の続報です。7月26日の記事と酷似した投資体験談が使い回されていることから、同一グループによる継続的な活動とみられます。実在の著名人の名前が出ていても、それだけで信用してはいけません。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで『これ気をつけて!』と共有してあげてください。
Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net
使用配色テーマ:Burgundy
















