『詐欺メール』「【ETCサービスは】【通知書】」と、来た件

この件名じゃね
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

件名が意味不明

週明け1本目は、ETC利用照会サービスさんに成りすましたフィッシング詐欺メールです。

書かれているのは、クレジットカードの情報に相違があり無効になっているから、リンクから
認証してくれと言った内容です。
では、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 【ETCサービスは】【通知書】番号:E06283625089」
全く意味が分からない件名です。
このような件名に通し番号は必要なのでしょうか?(笑)
そして相変わらずのアルファベットが全角ですね。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「ETC利用照会サービス <etc-meisai@wimbike.com>」
「ETC利用照会サービス」さんには、れっきとした”etc-meisai.jp”ってドメインをお持ちです。
それなのにこのような”wimbike.com”全く異なるドメインを使って、大切なユーザーに
メールを送るなんて言語道断です!
皆さんは、ここに気づいてください!


ジョージア州アトランタからのメール

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<etc-meisai@wimbike.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<202204031105023047822@wimbike.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from mail4.wimbike.com (mail4.wimbike.com [23.94.202.64])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

Received”のIPアドレス”23.94.202.64”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられたのは、アメリカジョージア州アトランタ付近ですね。
ここは、差出人の所在地ではなくあくまでメールサーバーの行かれている場所です。


個人狙いならハズレ

では引き続き本文。

ETCサービスは無効になりました。
当社からクレジットカード会社に問い合わせたところ、
弊社にご登録されているご情報と、カード会社が保有しております情報が相違しており
ご注文者様ご本人名義のカードであることの確認が取れませんでした。

弊社では不正利用防止の観点から、相違が認められご本人様名義のカードであることの
確認が取れないままカード払いでご注文の継続を行うことができません。

珍しくもっともらしいことが書いてありますが、詐欺メールなので全部ウソです。
だいたいどれだけの人間がETC利用照会サービスにユーザー登録してると思っている
のでしょうか?
企業狙いなら別として、一般の方はユーザー登録する必要はないサービスのように
思いますが…

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「→ご認証はこちらから」って書かれたところに張られていて、リンク先の
URLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「詐欺サイト」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”etc-maisai.myselfern.club
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

殆どがプライバシー保護でマスクされていますが、持ち主は、アメリカノースカロライナ州
にある企業でした。

このドメインを割当てているIPアドレスは”104.129.12.238
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、例によってロサンゼルス近郊のリトルトーキョーにほど近い場所です。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

開いたのはETC利用照会サービスのログインページ。
もちろん偽のコピーページですけどね。

絶対にログインしたりしないでください。


まとめ

ETC利用照会サービスさんを騙ったものは最近下火だったんですが、ここにきて復活の兆し。
ただ、このようなメールを一般人に送られてもあまりユーザー登録してないので騙される方は
少ないのではないでしょうか?
企業狙いなら別ですけどね。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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