『詐欺メール』『amazon.co.jp:アカウントデータアクセスの試行』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

 

いつもご覧くださりありがとうございます!

・当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます。

  1. 件名の見出しを確認
  2. メールアドレスのドメインを確認
  3. 宛名を確認
  4. リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。

Amazonを名乗る不正アクセスを装った不審なメール

今回は、『Amazon』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

『アカウントデータアクセスの試行』って意味わかります?
Amazon から来ていることは分かりますが、件名だけじゃ全然意味わかりませんよね?

件名:[spam] amazon.co.jp:アカウントデータアクセスの試行
送信者 “Amazon.co.jp” <info.amazon-abnsjga@service.ynqxo.cn>
誰かがあなたのアカウントデータにアクセスしようとしています。

日時: 2025/1/31 Japan Standard Time
デバイス: generic web browser Windows (デスクトップ)
付近: Fukuoka, Japan
これがお客様でしたら、確認コードは次のとおりです:

215876

リクエストしていない場合: 否認するにはこちらをクリックしてください。

誰とも共有しないでください。
このEメールがAmazonから送信されていることを確認するにはどうすればよいですか?
このEメールのリンクは「https://www.amazon.co.jp」で始まります。以下のリンクをいつでもブラウザに貼り付けて表示できます。

https://www.amazon.co.jp/a/c/r/5ZMrV0fbhsjxuDPXZXFG8sux3

本文を見て初めて不正アクセスがあったんだろうなってのが分かります。
このメールによると、不正アクセスがあったのは福岡県で、デスクトップPCから接続されたようです。
もしこれが意図しないアクセスならリンクから『否認』するように促しています。
ってかこんなところで『否認』なんて言葉使いますかね?
よく耳にするのは、民事裁判や刑事手続などで『容疑者は否認しています』なんて時ですよね?
それに『誰とも共有しないでください』って、何を共有していけないのでしょうね?…


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『service.ynqxo.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
いちいち説明するのもはばかりますが、Amazonから送られてくるメールってドメインは『amazon.co.jp』ですよね?
それにこのドメイン、末尾が『.cn』ですから、これは中国に与えられた国別ドメインです。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.ynqxo.cn (service.ynqxo.cn [23.95.209.134])

このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

ReceivedフィールドのIPアドレスと合致したので、この送信者はAmazonの関係者では無いもののご自身のメールアドレスを使ってこの不審なメールを配信しているようです。
それにこのドメインの持ち主は、これらの調査では頻繁に見掛ける中国の方です。
この春節でお忙しい中、お時間を割いて不審メールの配信にいそしんでいらっしゃるんですね。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、米国のマリエッタ付近であることが分かりました。


宛名を確認

宛名うんぬんよりも、このメールって唐突に『誰かがあなたのアカウントデータにアクセスしようとしています』から始まるんですね。
もしこれが Amazon からのものならば、大切なメールの冒頭に『○□△ 様』って宛名があるはずです。
それが無いのはビジネスメールのマナー違反です!


リンク先のドメインを確認

さて、本文の『否認するにはこちらをクリックしてください。』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://sever-ameazon-myxform.buyabbq.net/apsigninopenid/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメイン『』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

これまた中国から申請されたドメインですね。
それ以外の詳しい情報は、完全にプライバシーによってマスクされています。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、不審メールではありがちな、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、ひとまずはウイルスバスターにブロックされました。
解除して先に進むとこのようなページが開きました。

Amaozn の不審メールで、お馴染みのくだりになりますが、この最下段になある『次に進む』と書かれたボタン、直前に書いてある『初めてAmazonをご使用ですか?』から考えると不自然だと思いませんか?
本物の Amazon のログインページではこのように書かれています。

もしかしてこのボタンを作るのが面倒だったんでしょうか?(笑)

当然偽サイトなので、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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