先日NASでクラウドを構築したお話をしましたが、今度はこのNASに事務所スタッフのデーターバックアップシステムを構築してみました。 使っているNASはQNAP社のTS-231P。 その詳細は以前の記事を参考にしていただくとし、TS-231Pはドライブを2台詰め込むことができ、片方のドライブをもう片方のドライブにまるまるコピーするRAIDと言うシステムが構築できます。 これにより片方のドライブが損傷してもデーターを失うことがありません。 また、LANのポートが2口あり2回線のLANに接続することができるのでそれぞれ別のネットワークから参照することが可能です。 まずはNASのユティリティを使いスタッフを全員ユーザー登録しNASの中にスタッフ専用のフォルダを作成します。 ここへ自分以外はアクセスする必要が無いのでスタッフ本人と管理者のみがアクセスできるようセキュリティーを施します。 各スタッフのマシンには「Qsync」という同期ソフトをインストールし同期元はスタッフの図面データーフォルダとし同期先をNASの専用フォルダとして設定します。 設定が完了すると直ちに同期を開始されます。 データーの量にもよりますが、設定直後はかなりのデーターが一気に転送されるアクセス集中が良そうされるので、一度に複数スタッフの導入を行わず数日間隔で1人づつ追加するようにします。 このNASに保存されたバックアップデーターですが、元データーフォルダを同期するので、元ファイルが削除されればNAS側の対象データーも削除されますが、完全に削除されるのではなく一旦ゴミ箱に保存されるので、私のようにおっちょこちょいな輩が間違って削除しても簡単に復元することができます。 それにNASにあるファイルやフォルダへはWebからの共有リンクを作成することが可能。 この共有ファイルのURLはQNAPが発行するhttpsから始まるSSLの適応が可能なので通信内容が暗号化され安心してファイル送信ができます。 元データーの更新ファイルは直ちにNAS側に反映されるのでNAS側にあるファイルは常に新鮮なためいちいち手持ちファイルをNASに手動で入れる必要はありません。 共有方法としてユティリティ上から直接URLをSNSやEメールで送信する方法の他、URLを取得し自身のメールソフトから送信することも可能でどの方法も共有日数やパスワードの付加も可能です。 ただ、ユティリティ上から直接Eメールを発信した場合、開封確認や開封通知を同封するシステムが無いので、客先の受信状況を確認したい場合は、自身の持つメールソフトで送信を行った方が安心です。 NASのフォルダを共有リンクした場合、特定グループを対象にコラボフォルダの運営が可能で、我々のような建築現場毎に共有リンク作成し竣工まで複数のユーザーでクラウド利用することが可能です。 |