『詐欺メール』「お借入なら絶対にここ-初めて・複数借入があってもOK」と、来た件

迷惑メール
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見たことあるメールアドレスのドメイン
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

あれれ?あの時の?

今回は、ローン勧誘を称したフィッシング詐欺メールのご紹介。
そのメールがこちらです。

では、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] お借入なら絶対にここ-初めて・複数借入があってもOK 2022/04/21 3:03:23」
末尾のタイムスタンプは、詐欺メール恒例のもので、このメールに信憑性を持たせるためのもの。
でも、件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類なのは明白な事実。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”info” <siu@manekifukurou.com>」
え? ちょっと待って!
manekifukurou”…「マネキフクロウ」?
これって、1つ前のエントリーで「さくらインターネット」に成りすましたフィッシング詐欺で
使われていたメールアドレスにも無かったっけ?

『詐欺メール』「【重要】ご利用の会員IDとサービスについて」と、来た件
最初は、乗っ取り犯だと思ってたら... ※ご注意ください! このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし 悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。 このようなメールを受け取っても絶...

やっぱそうだ、
この時の差出人は「”さくらインターネット” <cwnnpq@manekifukurou.com>」だった
でも、偽装されてるんだったな。
じゃ今回も偽装??

その辺りは次項で詳しく。


犯罪の臭いがプンプンする

この”manekifukurou.com”と言うドメイン。
検索してみると詐欺メールや迷惑メールに関する情報がわんさか出てきますね。
やっぱりこのドメインを使ったメールアドレスはろくなもんじゃないことが良く分かりました。

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<siu@manekifukurou.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<9D140E750BC3DB5E56A346896B1DB88F@manekifukurou.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from manekifukurou.com (unknown [153.127.199.68])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”manekifukurou.com”について情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか?

54.168.19.60”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”に書かれているのが”153.127.199.68”ですから全く異なるので、この方はやはり
アドレス偽装。
ということは、単なる金貸しだけが目的じゃなさそうですね!

Received”のIPアドレス”153.127.199.68”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
まあ、おおよそ予想はできますが、一応このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

やはり想像通りの結果です。
差出人は、前のブログエントリーと同じ「さくらインターネット」ユーザー。

ピンが立てられたのは、さくらインターネットの本社がある「大阪市北区」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


詐欺なのか、消費者金融なのか…

では引き続き本文。

【無担保ローン-福音ローン】
お世話になります
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ん~、何の変哲もないただの消費者金融への勧誘っぽいけど…

メールに書かれているリンク先のURLはこちら。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

やはり「安全」と評価されていますね。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”japan-borrow.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインは、アメリカのName-Siloってレジストラ取得されています。
現在の管理はアリゾナ州にあるレンタルサーバーに委託されているようです。

このドメインを割当てているIPアドレスは”104.21.47.217
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは「トロント」付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

一応安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

「福給貸」
ん~、やっぱり普通の消費者金融のようですが…


まとめ

差出人のメールアドレスは偽装ながら、先のフィッシング詐欺メールと同じドメインですから
何らかのつながりが有ると考えるのが妥当。
一応注意が必要な消費者金融ですね。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
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