『詐欺メール』「【重要なお知らせ】解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)」と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

どれほど会員数いるんだろうか?
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

420日?450日?…どっち??

またETC利用照会サービスさんに成りすましたフィッシング詐欺メールが届いています。

書かれているのは、ETC利用照会サービスのサイトへ420日間ログインが無いアカウントは
自動的に削除されるので、解約予定日までにリンクへログインしろと言うもの。
でも下の方には450日とこ書いてありますね。(笑)

いつも書いているんですが、ETC利用照会サービスのアカウント持っているって方は、
どれくらいいるのでしょうか?
一般の方って、皆さん利用されていてないような気がするんですがいかがでしょうか?
ETC利用照会サービスさんには失礼ですが、そんなユーザーの少ないサービスをネタにして
どれほど利益が出るのかわかってやってるんでしょうか?

まあそんなことは良いとして、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 【重要なお知らせ】解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)」
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「ETC利用照会サービス <ml-etc-admin@open-apl.com>」
「ETC利用照会サービス」さんには、れっきとした”etc-meisai.jp”ってドメインを
お持ちです。
それなのにこのような”open-apl.com”なんて全く関連性の無いおかしなドメインの
メールアドレスで大切なユーザーにメールを送るなんて言語道断です!
皆さんは、ここに気づいてください!


江東区塩浜付近から発信

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<ml-etc-admin@open-apl.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<202204120853375240412@open-apl.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from knvfpeun (unknown [104.219.209.86])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”open-apl.com”について情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか?

103.114.162.194”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”に書かれているのが”104.219.209.86”ですから全く異なるので、この方はやはり
アドレス偽装。
しっかり罪を償っていただきましょう!

Received”のIPアドレス”104.219.209.86”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられたのは、江東区塩浜付近。
この辺りに設置されたメールサーバーがこのメールを発信したようです。


リンク偽装発覚!

では引き続き本文。

平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます
このメールは、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録されていて、
420日間ログインのない方にお送りしています。

お客様のユーザーIDは、解約予定日までにログインいただけないと
登錄が解約となります。
※ETC利用照会サービス(登錄型)は450日間ログインがない。
ユーザーIDの登錄が自動的に解約となります。

内容は、先に書いたように一定期間ログインの無いアカウントは削除されると書かれています。
その一定期間は、420日と書かれていたり450日と書かれていたりと、一貫性が有りません。(笑)

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは本文に直書きさられていて、リンク先はこれから始まるURLです。

etc-meisai.jp”は、ETC利用照会サービスの正規ドメインです。
でもこれは当然偽装されています。

リンクされる本当のURLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”www2.etc-meisai.jp.yangyang15.shop
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

持ち主は、中国甘粛省(かんしゅくしょう)の方。

このドメインを割当てているIPアドレスは”103.114.161.160
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、江蘇省蘇州市姑蘇区付近。
この辺りに詐欺サイトが稼働するウェブサーバーが設置されているようです。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

開いたのは想像通り、ETC利用照会サービスのログインページ。
もちろん偽のページですので絶対にログインしたりしないでください。


まとめ

お気づきになったかどうか分かりませんが、本文や件名にあるアルファベットが全て全角。
これ、フィッシング詐欺メールの”あるある”。
覚えておいて損はありませんよ!

一晩でフィッシング詐欺メールが20通。
相変わらず減ることはなく増えるばかり…
皆さんもくれぐれもお気を付けて。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

タイトルとURLをコピーしました