『詐欺メール』「2022年最新ロスレス採掘」と、来た件

さっぱり分かりません??
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

ETCサービスには全く関係の無い内容

なにやら「ETCサービス」を名乗る不思議なメールが届きました。

私には書いてある意味がさっぱり分かりません…(;^_^A
少しだけ後ろの項で本文を読み込んでみます。
ではまず、このメールのプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 2022年最新ロスレス採掘」
「ロスレス」とは、読んで字の如く「ロス・レス」ロスを無くすと言う意味。
最近は、音楽配信でも使われている技術のようで、例のハイレゾもその一種だとか。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「 “ETCサービスをご利用” <aan@ulo.com>」
はたして”ETCサービス”とこのメールは関係あるのでしょうか?
今のところ私には分かりません…
でも、どう見てもこのドメイン”ulo.com”はETCに関係無いような気がしますが。


アドレス偽装

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<aan@ulo.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20220411021347776421@ulo.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from ulo.com (unknown [175.150.101.5])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”ulo.com”について情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか?

198.58.118.167”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”に書かれているのが”175.150.101.5”ですから全く異なるので、この方はやはり
アドレス偽装。
しっかり罪を償っていただきましょう!

Received”のIPアドレス”175.150.101.5”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられたのは、中国 遼寧省 瀋陽市。
差出人が利用しているメールサーバーは、この付近に設置されているようです。


”.xyz”にご注意ください!

では引き続き本文。

TronLink(アジア太平洋地域)プロモーション:
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次の図を示します。
トロンリンクチーム
これは自動メッセージです

やはりETCサービスには全く関係の無いメールのようで、読み返しても意味が分かりません。
文中で出てくる”TronLink(トロンリンク)”は、調べてみるとどうやらTRONの仮想通貨TRXを
保管するためのウォレットらしいので、その仮想通貨に対する詐欺メールなのでしょうか?

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「点击」(右の文字が読めません…)って書かれたところに張られていて
リンク先のURLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

いかん、いかん、トレンドマイクロさん最近未評価が多すぎますよ!
もう少し頑張ってもらわないと!!
私の方から評価の変更依頼を申請しておきます。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”my.botexchange.xyz
.xyz”が使われていますね。
.xyz”はサイバー犯罪サイトによく使われているので、ご注意ください。

このドメイン”my.botexchange.xyz”にまつわる情報を取得してみます。


持ち主は、香港の方のようですね。

このドメインを割当てているIPアドレスは”150.107.3.224

このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、やはり香港の中心街付近。
この辺りにリンク先の詐欺サイトを運営するウェブサーバーが置かれているようです。

安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

さっぱり分かりませんので、これ以上の詮索はやめておきます。(;^_^A


まとめ

リンクの張られていた「点击」ですが、中国語だったようで日本語に訳すと「クリック」
だそうです。

このメール、結局なところ、何をしたいメールなのかよく分かりませんでした。
でも”[spam]”と件名に付けられているし、ETCサービスにも全く関係なさそうなので
何らなの悪意のあるメールなのでしょう。
お分かりになられる方いらっしゃれば、ご一報いただけると幸いです。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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