騙されないでください迅速な手配を売りにしているアマゾンが注文日から5日も経過してからの一方的な キャンセルメールが送られてきました。 もちろん詐欺メールのお話ですが…(笑)  件名は 「[spam] 【Amazon】注文状況をご確認ください」 ありきたり、でも気になる件名ですよね。 しかしながら”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「”Amazon.co.jp” <account-update@amazon.co.jp>」 ”account-update”なんていかにも「アカウント更新」専用アカウントみたいなメール アドレスにしてありますね。 そ件名に”[spam]”が無くてこういったメールに免疫の無い方だと危うくコロっと騙されて しまいそうですよね…(汗) もちろんこのメールアドレスは偽装です!
またこいつ等かでは、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<upiru@amazon.co.jp>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<50B862AFA293559875BF1B2337C70C64@amazon.co.jp>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from amazon.co.jp (v150-95-222-253.15j2.static.cnode.io [150.95.222.253])」 ”static.cnode.io”ってドメインが書かれているので古くからある詐欺グループの 仕業ですね。 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
奴らの使うメールサーバーは東京にあるはず。 一応確認のためIPアドレス”150.95.222.253”を使ってそのサーバーの情報を拾ってみます。  やはり「東京都千代田区内神田」辺りの地図が表示されました。 利用しているプロバイダーは「INTERQ」です。
迅速を売り物にしているアマゾンが…では本文。 お客様のお支払情報を承認することができないため、お客様のご注文と口座を停止させて しまいまして、申し訳ございません。 注文番号:D01-6758246-0001012 注文日: 2022/01/12(水曜日) お支払い方法: クレジットカード決済次のような理由が考えられます。お客様のアカウントの情報に欠落または誤りがありました。 今すぐ更新してください。 以下のURLでアカウント情報を更新してください |
このメールを受け取った日が1月17日、このメール本文に記載された注文日が12日ですから 既に5日も経過しています。 最初にも書きましたが、迅速を売り物にしているアマゾンが注文エラーのメールを5日も 経ってから通知するなんてあり得ませんよね。 それにその理由が「お客様のアカウントの情報に欠落または誤りがありました。」なんて ざっぱな書き方で… で、例によって詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンク先のURLがこちらです。  使われているドメインは”amazon.aodkj.com” 確かに”amazon”って文字も見えますが、このURLのドメイン部は”aodkj.com”です。 このドメインについて調べてみました。  見事にプライバシー保護されています。(笑) そんな中わずかに読み取れるのは”Registrant Country: CN”と”Registrant State/Province: he nan” これによると、申請者は中国の河南省の方のようです。 このドメインを割当てているIPアドレスは”45.207.38.240”のようなのでこのIPアドレスで その割り当て地を確認してみます。  香港の地図が表示されました。 リンク先の詐欺サイトを運営するサーバーはどうやら香港にあるみたいですね。 当然開くサイトは、アマゾンのコピーサイト。  わざわざ見に行きませんが、ログイン後は個人情報とクレジットカード情報を入力する フォームが開くはずです。
まとめ相変わらずアマゾンを騙った詐欺メールが多いですね。 まあそれだけユーザーが多いってことですよね。 でも、いつも思うのですが、なぜYahooを騙った詐欺メールは全くないのでしょうか? これ、フィッシング詐欺メールの七不思議のひとつです。。。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |