第三者不正利用を騙る楽天を騙る新しいフィッシング詐欺メールが届きました。 件名は 「[spam] 【重要】楽天の会員登録内容ご確認」 この件名は、今までには無かったもの。 内容は、単純に第三者の不正利用を騙ったものです。 ”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「”Rakuten” <rakuten@ssl-account.net>」 楽天が”ssl-account.net”なんてドメインでメールを送るはずがありません! それにこのドメインも差出人の物かどうか眉唾物です。 では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<support8@deseteae.com>」 あれ?ドメインは”ssl-account.net”じゃなったっけ?(笑) ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<00750e0414e8$27cbcafa$635cc303$@wba>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from wba (unknown [164.70.84.72])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの位置情報を拾ってみましょう! 東京都千代田区と出ました。 これは差出人の居場所ではなく差出人が利用したメールサーバーの位置。 それにIPアドレスかRたの検索なので位置はあくまでおおよそです。
まさか楽天がこんなドメインで?!さて、本文を見ていきます。 楽天会員登録完了のお知らせ ***@****.*** 様 ご利用中の楽天会員アカウントへのログインが確認されました。 お客様の会員登録情報 ご登録いただいたユーザ ID:***@****.*** ログイン日時:2021/12/19 4:40:36 IPアドレス :80.126.91.247 上記のログイン記録にお心あたりがない場合は、お客様以外の第三者によってログインされた可能性がございます。 下のリンクをクリックして、安全なサーバーを使用してアカウント情報を確認してください。 |
会員登録完了と称しておきながら内容は第三者不正利用を疑うもの。 当然書かれている項目はすべてでたらめ。 IPアドレスなんかは使われている地域がオランダでした。 この段落の後ろに「楽天ログイン」と書かれた赤いリンクボタンがあります。 このボタンは詐欺サイトにリンクされておりそのリンク先のURLがこちら。 このURLで使われているドメインは”card-updata.info” まさか楽天サイトがこのようなドメインで営業されていると思う方いらっしゃらないですよね? このドメインについて調べると。 どやら管理を委託されているのは「お名前ドットコム」さん。 このドメインは、こちらユーザーのようです。 割当てているIPアドレスは”204.44.98.51” このIPアドレスを使ってその位置を確かめてみます。 出てきた場所は「アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス」 よくありがちな場所です。 接続される詐欺サイトは楽天の偽サイトで現在も絶賛営業中ですので要注意!!
まとめ12月も中旬を過ぎ詐欺メールもピーク。 皆さんへ届く量も多くなっていると思われますので十分インご注意を! いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |