詐欺メールは半数以上がカード騙り週末、ちょっと目を離した隙に9通ものフィッシング詐欺メールはメールボックスに。 内クレジットカード系が5通、アマゾン系が2通、そしてメルカリ系と楽天系がそれぞれ1通。 これが私の仕事用のメールボックスに届いていました。 この中から今回はアマゾン系物をご紹介しようと思います。 件名は 「[spam] 【Amazon】あなたのアカウントは停止されました」 詐欺メールではとてもありがちな件名です。 ”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「Amazon.co.jp <noreply@amazon.co.jp>」 当然このメールアドレスは偽装です。 だって詐欺メール判定されているのにアマゾンの正規ドメインのはずがありませんもん。
香港からのメールでは、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<kefu@linjiankun.cn>」 ほらほら、早速中国ドメイン出てきちゃっています(笑) ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<20211218085329857630@linjiankun.cn>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from mvygo (unknown [103.41.65.233])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの位置情報を拾ってみましょう! これはあくまで送信者が利用したメールサーバーの情報で、送信者の位置ではありません。 またIPアドレスによる検索ですので位置はおおよそです。 これによるとメールサーバーは、香港に置かれているようです。
時空は超えられるの?では本文を見ていきます。 アマゾンのお客様へ 新しいデバイスからアカウントサービスへのサインインが検出されました。 誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。 Amazonの保護におけるセキュリティと整合性の問題により、セキュリティ上の理由から アカウントがロックされます。 アカウントを引き続き使用するには、24時間前に情報を更新することをお勧めします。 それ以外の場合、あなたのアカウントは永久ロック。 |
宛名が「アマゾンのお客様へ」 このメールは、特定のお客に対し送っているのでこれには不信感しかありません。 アマゾンならこちらの氏名を知っているはずです。 そしてツラツラと読み進めていくと「24時間前に情報を更新することをお勧めします」と 出てきました。 24時間前と言ったら過去です。 過去に戻って情報を更新することは時空を超えないとできません…(^^; 24時間以内の間違いでしょうか? そしてとどめの「永久ロック」(笑) この本文には、御多分に漏れず詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンクは「確認用アカウント →」と書かれた黄色いボタンに付けられています。 そのリンク先のURLがこちらです。 使われているドメインは”ama-check.fr1e.info” 接続してみるとこのようにアマゾンの偽サイトが開きました。
まとめサイトは今現在も絶賛営業中。 危険ですので近づかないようご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |