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やっぱり”Felix”はインドがお似合い今回ご紹介するのは「Greetings」から始まる英文の迷惑メールです。 
そう、自称カナダの”Felix”から(笑) 件名は 「[spam] Greetings」 ”Greetings”は”ご挨拶”と言う意味。 ”spam”は”迷惑メール”と言う意味(笑) この“spam”は”スパムスタンプ”と呼ばれるもので、弊社のメールサーバーに備わった セキュリティーの”スパムフィルター”に引っ掛り追記されたスタンプです。 ですから、このスタンプが付いたメールはジャンクメールと言う事。 差出人は 「”FM” <bug@cpsudine.com>」 どこにも”Felix”らしい形跡は無し(笑) どもみち嘘ですし… Received: from cpsudine.com (unknown [112.133.192.86]) |
これは、このメールのヘッダーソースにある経由したサーバーのホスト情報を示す ”Received”フィールドと呼ばれる記述。 この行は、差出人側のその情報で”112.133.192.86”はそのサーバーのIPアドレスです。 これを調べることでそのサーバーのおおよその位置情報がつかめます。 きっとインドですよ(笑) だっていつもカナダって言っておきながらインドからなんだもん”Felix”は…(汗) 
ほらね! 嘘ついてもバレるんだから(笑)
返信先に知らないアドレスが?!では本文。 Google先生のお力をお借りしてと、 ご挨拶、 私の名前はフェリックスです。 カナダの主要な暗号通貨交換プラットフォーム。これは 私からあなたへの秘密の秘密のメッセージと私は要求します そのように扱われること。 緊急事項についてご連絡させていただきます(取引) 900万米ドルを超える資金について 故人に属する清算されたBTCアカウントから生じた 口座名義人。私はあなたに私の計画と私が選んだ理由を教えます 返信を受け取りましたら、そもそもご連絡ください そしてあなたの完全な自信を得る。 たくさんの感謝とあなたの返事を楽しみにしています。 フェリックス。 |
訳してみたもののさっぱり意味が解りません(笑) 何かの取引をしたいから連絡をくれと言う事でしょうか? 連絡って言っても、知ってるのはこのメールの差出人のアドレスのみ。 ってことは、このメールに返信すればいいんですね。 もちろん返信なんてしませんよ(笑) このメールの差出人については前の項で確認した通り 「bug@cpsudine.com」 メールソフトで”返信”するとなれば当然勝手にこのメールアドレスが送信先に指定されます。 が、しかし… 
”info@free551.com”?? 誰っすか、これ?? メールのヘッダーソースを再び確認してみると。 
実はヘッダーソース内では、差出人と返信先ってのは区別されていて ”From: ”ってフィールドが差出人で”Reply-To:”ってフィールドが返信先なんです。 ”Felix”はこの区別を巧みに利用していたんですね。
4か国が絡むややっこしい詐欺当然このサイトだからこの返信先の”free551.com”ってドメインを調べてみますよ! 
アメリカのドメイン名レジストラ”Namecheap”で管理されているドメインですね。 ”Registrant Country: IS”となっているのでドメイン登録は”アイスランド”から。 そしてこのドメインを割当ててるIPアドレスは”162.213.253.83”でその割り当て国は アメリカ合衆国。カリフォルニア州のロスアンゼルスと出ました。 
と言う事は”free551.com”ってドメインを使ったメールサーバーはここに設置されている と言うことになりますね。 自称カナダ人が、インドにあるメールサーバーから送信し、アイスランドから申請した ドメインを使ったロスアンゼルスにあるメールサーバーを介して受信する… あ~、ややっこしい(汗)
これ、いわゆる「ナイジェリア詐欺」と呼ばれる詐欺。 「ナイジェリア詐欺」とは、国際的詐欺の一種で、先進国など豊かな国家に住む人から、 手紙やファクシミリ、電子メールを利用して金銭を騙し取ろうとする詐欺。 今回は取引だとか言って返信を求めその後何らかの形で金品を要求するんだと思われます。 元々この手の詐欺は、だまし取られた商品がナイジェリアで転売されるため、 「ナイジェリア詐欺」というこの名前が付けられたとか。 誰もわざわざ英文メールを翻訳してまで取引をしようなんて思わないでしょうけど 一応こういうメールもありますよってことでエントリーしてみましたがいかがでしょうか? 世知が無い世の中、誰一人詐欺に遭わないよう切に願っています。
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