『詐欺メール』【楽天カード】カードご利用制限解除のお手続き』と、来た件
「生成AI」が普及し増々便利になる世の中。
詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
最近では違和感のない流暢な日本語を使うメールが多くなりました。
このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
☆当サイトでは、これらの観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。
では、進めてまいります。
前書き
詐欺メールで使われるネタは様々あるもののそれらの多くは、本人確認のためにクレジットカード情報を入力させるもの。
今回もその常套句を利用した「楽天カード」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、お話を先に進めてまいります。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名：[spam] 【楽天カード】カードご利用制限解除のお手続き
送信者 “楽天カード" <foogawvow@user05.lysewd.com>
【重要】カードご利用制限解除のお手続きのお願い
平素より楽天カードをご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
現在、お客様のカードにおいて一時的なご利用制限が設定されております。
不正利用防止およびお客様の安全確保のため、ご本人様確認のお手続きをお願いしております。
下記ボタンよりご本人様確認ページへアクセスし、手続きを完了していただきますようお願いいたします。
ご本人様確認はこちら
【ご注意】
?一定時間内に手続きが完了しない場合、カードのご利用が継続して制限されることがございます。
今後とも楽天カードをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
■ 本メールは送信専用アドレスから配信しております。ご返信は受け付けておりません。
■ お問い合わせは 楽天カード サポートページ をご利用ください。
発行元：楽天カード株式会社
https://www.rakuten-card.co.jp/
? Rakuten Card Co., Ltd.
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、「楽天カード」ユーザーばかりではありません。
大量のメールを送った中で、一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。
これは詐欺メールの典型的なデザインが使われていますね。
文中2か所「?」を強調しておきましたが、恐らくこれは文字化けで機種依存文字が使われていたんだと思います。
私の環境下では正常に表示できなかったのでしょう。
詐欺メールは、適当に難癖付けて詐欺サイトに引きずり込もうとしますが、今回もカードに一時的なご利用制限が発生しているとのことですが、その理由については一切何も記載されていません。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「user05.lysewd.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
もうお分かりですよね？
そうです、楽天カードが利用するメールアドレスのドメインは「rakuten-card.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from user05.lysewd.com (user05.lysewd.com [104.198.121.136])
Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、東京都杉並区付近です。
最近この辺りは、これら怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の「ご本人様確認はこちら」と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://thevineyard2.com/ilniuaox】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた楽天カードのドメインとは異なるものが利用されていますね。
このドメインに関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。
これによると持ち主は大阪の方のようですが、奴らもアホじゃないのでここに実際の個人情報を使うはず無いので恐らく偽装でしょうね。
割当てているIPアドレスは「47.79.136.243」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は先程と同じ東京都杉並区付近であることが分かりました。
リンク先は相当危険なサイトのようで、完全にブロックされて閲覧不能でした。
まとめ
送信者のメールアドレス、リンク先のURLにあるドメインのどちらも「楽天カード」のものではありませんのでこのメールは詐欺メールと判断しました！
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;