『詐欺メール』新『【重要】【ヤマト運輸】からお届けする商品が、お客様のご住所不備のためお届けできませんでした。』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★証券会社に成り済ます悪質なメール終息気味ですが、まだ確認されていますので資産運用されている方はご注意ください★

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

2024年4月23日にヤマト運輸を騙るこのような詐欺メールをご紹介しています。

『詐欺メール』『【重要】【ヤマト運輸】からお届けする商品が、お客様のご住所不備のためお届けできませんでした。』と、来た件

今朝再び全く同じ件名のメールが届いていて、既出だから削除しようかなと思ったのでっすが、中身が異なるのと以前ご紹介してからもう1年以上も過ぎているので、情報のアップデートを含め改めて取り上げていようと思います。では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam]【重要】【ヤマト運輸】からお届けする商品が、お客様のご住所不備のためお届けできませんでした。
送信者: “Josee" <info@yodoba22337.com>


「ヤマト運輸」を長くご利用いただきありがとうございました。
住所や電話番号が間違っているため、商品が届かない。
次の情報を記入してください。3営業日以内に再配達を手配します。
ご協力ありがとうございます!

情報を記入してください


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



短い簡単なメールです。
冒頭から「長くご利用いただきありがとうございました」なんて、もう最後みたいな書き方していますが違和感を感じますよね。
そして2行目の「住所や電話番号が間違っているため、商品が届かない。」って、お客様に対してタメ語はだめでしょ!
もうこの2行でこのメールの作者が日本語が得意ではないことが分かります。
更に「ご協力ありがとうございます!」と…まだ何も礼を言われるような事していませんけど(笑)
因みに送信者の “Josee" ってダレ?😓


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『yodoba22337.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

因みに『』が利用するメールアドレスのドメインは『kuronekoyamato.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from yodoba22337.com (v160-251-139-79.rmt4.static.cnode.jp [160.251.139.79])


本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる『』なんてドメインが記載されていますね。
これはどのような意味があるのでしょう?

ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません

では、試しにドメイン『yodoba22337.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。

よく似てはいるものの違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『yodoba22337.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、JR神田駅付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文の『情報を記入してください』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。

【h**ps://m6mile-cn.com/#/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

これまたヤマト運輸のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は中国です。

割当てているIPアドレスは『45.146.235.43』
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちなロサンゼルス付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このように即座にブラウザにブロックされました。

解除して進むとこのようなページが開きました。
解除して進むと開いたのは『404』とだけ書かれた真っ白なエラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ブラウザにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。


まとめ

ヤマト運輸が片言の日本語でメールを送り、ロサンゼルス付近に設置されたセキュリティでブロックされるようなウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;