『詐欺メール』『【日頃の感謝を込めて】マルディブでの優雅な休日をご用意しました』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★証券会社に成り済ます悪質なメール終息気味ですが、まだ確認されていますので資産運用されている方はご注意ください★

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

最近、アメックスに成り済ます怪しいメールで豪華な食事や旅行への招待をネタにリンクに誘い込むものが時々見られます。
今回は、そんなアメックスに成り済ます不審なメールのご紹介となります。
この件名以外にも全く同じ内容で『【American Expressからのお礼】マルディブリゾートご招待状』と言う件名の物も確認されているので、併せてご注意ください。

では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam]【日頃の感謝を込めて】マルディブでの優雅な休日をご用意しました
送信者:"American Express" <mail.crdqm@service.bfm30.com>


【特別ご招待】マルディブ7日間の夢の旅
平素よりAmerican Expressをご利用いただき、誠にありがとうございます。

この度、日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めて、あなた様を特別にマルディブ7日間の夢の旅にご招待いたします。

🌴 豪華リゾートでのオールインクルーシブな7日間を、心ゆくまでお楽しみください。

本ご招待は特定の会員様のみにお送りしております。他の方への譲渡や変更はできませんのでご了承ください。

ご招待を確認する

ご確認期限:2025年7月20日

※確認にはAmerican Express会員番号と簡単な確認フォームへの入力が必要です。

今後ともAmerican Expressをよろしくお願い申し上げます。

© 2025 American Express Japan. All rights reserved.
このメールは配信専用です。ご返信はご遠慮ください。


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



今回は、マルディブ7日間の夢の旅にご招待らしいです。
ちょっと待てよ、モルディブじゃなくてマルディブ?
件名にもマルディブって書いてありますよね。
私の認識がおかしいのかと思ってググってみるも、結果は検索文字をモルディブに訂正されて表示されるので間違っていないようです。
ああ、もしかしてこのメールの作者って海外の方?


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『service.bfm30.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
何度となく書いていますが、ここのサブドメインに”service”が入れられているものはその殆どがこういった悪質な怪しいメールです。
メールチェックされる際はご注意ください。

因みにアメックスが利用するメールアドレスのドメインは『americanexpress.com』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from service.bfm30.com (service.bfm30.com [104.168.57.123])


ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません
では、試しにドメイン『』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

この情報が正しければ、このドメインの取得者は中国の方です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、ニューヨークのバッファロー付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドです。


リンク先のドメインを確認

さて、本文の『ご招待を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。

【h**ps://ktqjc.cn/login】(あまりに長いので割愛しました)
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

これまたアメックスのドメインとは異なる中国のものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

この情報が正しければ、このドメインの取得者はこれらの調査では頻繁に見掛ける中国の方が関与しているようです。

割当てているIPアドレスは『43.153.136.29』
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな東京都杉並区付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。

公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;