『詐欺メール』Amazonから『アカウント情報の更新をお願いします』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『Amazon』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
Amazonを騙る不審なメールは本当の多いもので、皆さんのところにも日常茶飯事で届いていることと思います。
どれもリンクに誘い込んで Amazon のアカウント情報を盗み出そうとするもの。
今回のメールは、偽の不正ログイン情報を騙り本人確認を求めるものです。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
件名:[spam] アカウント情報の更新をお願いします【イベント番号:Wednesday, February 19, 2025 04:58:22 PM】
送信者 “Amazon.co.jp自動配信" <translate-Accountsec2476@reactnativemaster.com>
お客様各位 : ○□△
Amazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様のアカウントで通常とは異なるログイン試行が検出されたため、セキュリティ強化のため一時的にアカウントを保護しました。
アカウントの利用を再開するには、24時間以内に本人確認手続きを完了してください。期限を過ぎると、アカウントの制限が継続される場合があります。
手続きを進めるには、以下のボタンをクリックしてください。
アカウントの確認
本メールに心当たりがない場合は、直ちに Amazon.co.jp にお問い合わせください。
本メールは自動送信されています。ご返信いただいても対応できませんので、ご了承ください。
© 2025 Amazon.com, Inc. またはその関連会社。全著作権所有。
Amazon.co.jp | ヘルプ
『通常とは異なるログイン試行』とありますが、どういう点が異なったのかが書かれていないので説得力に欠けますね。
それに24時間以内に本人確認手続きを完了しなければアカウントが制限を受けるとの事らしいのですが、メールのような一方通行的な連絡方法を利用して24時間以内ってのは現実的ではありません。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『reactnativemaster.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
Amazonのドメインは皆さんにお馴染みの『@amazon.co.jp』ですよね。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from reactnativemaster.com (unknown [150.5.144.110])
ドメイン『reactnativemaster.com』を割当てているIPアドレスとこのReceivedフィールドに記載されているIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『reactnativemaster.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、香港付近であることが分かりました。
宛名を確認
このメールの冒頭には宛名として『お客様各位 : ○□△』と書かれています。
この『○□△』部分には、私のメールアドレスのアカウント部分(メールアドレスの@より前)が記載されていて私の氏名ではありません。
Amazonなら当然アカウント情報から私の氏名を知ることはできるはずなので、このような記載の仕方には違和感があります。
そりゃそうですよね、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがありません。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのですから。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『アカウントの確認』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://amazon.xibainong.com/support/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますね。
このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は東京都。
割当てているIPアドレスは『154.211.89.75』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、先程と全く同じ香港付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
皆さんに覚えておいていただきたいのですが、最下段の『初めてAmazonをご利用ですか?』と書かれた下にある『次へ進む』と書かれたボタン違和感を感じませんか?
これ本物のログインページとは異なるもので、本物のログインページにあるのは『Amazonアカウントを作成する』と書かれたボタンです。
全部とは言いませんが、Amazon を騙る偽のログインページには間違ったボタンが付けられているので覚えておいてください。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;