『詐欺メール』えきねっとから『重要なお知らせ』と、来た件

★フィッシング詐欺解体新書★

3年前と相変わらずリニューアルをネタに

いつもご覧くださりありがとうございます！

年が明けても相変わらず『えきねっと』に成りすますフィッシング詐欺メールが後を絶ちませんね。
最初に取り上げたのが、忘れもしない2022年2月22日と『2』ばかり連発する日でした。

『詐欺メール』「えきねっとアカウントの自動退会処理について 」と、来た件

これは騙されそう...※ご注意ください！当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません！リ...

ymg.nagoya

では今回ご紹介するのがこちらのメール。
まあ、最初に取り上げた3年前の頃とそれ程内容は変わっていないような…

勝手にシステムをリニューアルしておいて、アカウント情報を確認しないと一方的にサービスの一部が制限されるって、どんなシステム管理をしているの？
なんて詐欺メールに文句言ってても仕方が無いので、さっさと解析していくことにしましょう。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”creema.jp”
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みにこのドメインは、ハンドメイド作品の通販販売サイトの『クリーマ』さんのドメイン。
ちょっと前に詐欺メールや迷惑メールの偽装メールアドレスのドメインとして良く使われていたものです。
もちろん『クリーマ』さんには何の罪もありませんよ！
それにメールアカウント名の『Vpasscard-Accountsecuritycenter』って三井住友カードが提供するインターネットサービス『Vpass』を彷彿とさせるアカウント名ですよね。
もしかしてこの送信者、三井住友カードの詐欺メールにも手を染めているのでしょうか？

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、最近ありがちな、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。

並べて見比べないと判断できない程そっくりなページ

さて、本文にリンク先が『https://www.eki-net.com/personal/』とえきねっとさんの公式ドメインを使って直書きされていますが、当然これも偽装で、本当のURLは以下の通りです。
【h**ps://admarenostrum.com/ekiis/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、プロバイダーは異なるものの先程と同じ香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除してみるとこのようなページが開きました。
昔からよく見掛けるえきねっとの偽のログインページです。

並べて見比べないと偽者なのか本物なのか判断できない程そっくりなページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;