『詐欺メール』JCBから『\あと5日/【ワンクリックでポイントを受け取る!】3,000 Oki Dokiポイントをゲット!/MyJCB Spot Mail』と、来た件

デジタル
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ほんとにあるのかこのキャンペーン
多分あなたは、このメールに不信感を持ち検索されてここにいらっしゃった方かと思います。
ご心配でご不安したよね?
でもご安心ください、このメールは、詐欺メールですから削除してしまって結構です!
これでほっとされたのなら、お役に立てて何よりです。
このメールについて更にもっと詳しく知りたいと言う奇特な方、恐らく10分以内に読み終われると思いますので、お時間が許しましたら最後まで是非お読みください。

スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

メールアドレスとリンク先URLで一目瞭然

いつもご覧くださりありがとうございます!

ありもしないキャンペーンをネタにしたフィッシング詐欺メールってよくあるもので、今回受け取ったメールもその類のメールで、JCBカードのポイントサービス『Oki Dokiポイント』のキャンペーンを騙りリンクに誘い込んでJCBカードの情報を引出そうとするメールです。

私がざっくり調べたところ、そのようなキャンペーンはネット上では見つけられませんでした。
本当にそんなキャンペーンやってるんでしょうか?
因みにJCBさんの公式ドメインは、オフィシャルサイトのURLから確認すると”jcb.co.jp”。
でも差出人のメールアドレスのドメインはJCBのものとは全く異なるし、リンク先のURLにもJCBのドメインは見つけられません。
故にこのメールはJCBからでないことは明白です!

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきます。

件名は『[spam] \あと5日/【ワンクリックでポイントを受け取る!】3,000 Oki Dokiポイントをゲット!/MyJCB Spot Mail』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は『JCBカード <qudcml@muknczv.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。
このドメインも本当に差出人のものかどうか…


差出人は『さくらインターネット』ユーザー

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from muknczv.com (unknown [153.127.216.246])』

ここに掲げた”Received”は、ヘッダー内に複数ある”Received”の中で時系列が一番古いもので
このメールを差出したデバイスの情報と最初に通過したサーバーの情報が刻み込まれています。

末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。
因みに、この数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くしたものがドメインと呼ばれるものです。

Received”の前半のドメイン部分は、往々にして偽装されていることが多いものですが、末尾のIPアドレスは送信者のデバイスに割当てられたもので偽装することができません。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すればメールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”muknczv.com”が差出人本人のものなのかどうかを『』さんで調べてみます。

これがドメイン”muknczv.com”を割当てているIPアドレスを検索した結果です。
これによると現在このドメインにはどのIPアドレスも割り当てられていないようです。
この結果から差出人のメールドメインは”muknczv.com”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!

Received”に記載されているIPアドレス”153.127.216.246”は、差出人が利用したメールサーバーの情報でこれを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を『IP調査兵団』さんで確認してみます。
(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)

送信に利用されたプロバイダーは『SAKURA Internet Inc.』とあるので、大阪市北区に本社を持つ『さくらインターネット』
そして代表地点として地図に立てられたピンの位置も、大阪市北区付近。

あくまで大雑把な代表地点なのをお忘れなく。
このメールは、さくらインターネットのメールサーバーを介して届けられたようです。


やっぱりそんなキャンペーンやってない

では引き続き本文。

Oki Dokiポイントを今すぐゲット!限特別キャンペーン
対象カード
JCBのすべてのカード
ワンクリックでポイントをゲット
※ボタンを押すとポイントを受け取れます。
※キャンペーンの注意事項はこちらから必ずご確認ください。
キャンペーン期間
2024年9月10日(火)~9月15日(日)
キャンペーンについて
期間中、対象のJCBカードでSTEP1~2の条件を達成した方にキャッシュバック【STEP1】キャンペーンに参加登録
本メール上部「ワンクリックでポイントをゲット」ボタンで参加可能!

【STEP2】Oki Doki ランドにログインするか、新規登録を行ってください。

※最大で3,000 Oki Dokiポイントを獲得!

本文をそのまんまコピペしているので文字化け等はご容赦いただきます。

文字化けしてなければ1行目の『限特別キャンペーン』の一部の文字が当用漢字には存在しないものが使われています。
文字化けしているかも知れないので画像も載せておきます。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『ワンクリックでポイントをゲット』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先をコンピュータセキュリティブランドのトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』で検索するとその危険度はこのように評価されていました。

あらら、まだ新しいサイトなのでしょうか、評価の対象にはされていないようです。
早急に評価を変更していただけるように私から変更の申請を行っておきます。

このURLで使われているドメインは”my-jcmb.com
このドメインにまつわる情報を『』さんで取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”8.211.137.109
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を再び『IP調査兵団』さんで確認してみます。
(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)

代表地点として地図に立てられたピンの位置は、国内の詐欺サイト設置地ド定番の日本大学鶴ヶ丘高等学校総合グラウンド研修館付近。
こちらもあくまで大雑把な代表地点でございます。
利用されているホスティングサービスは『Alibaba (US) Technology Co., Ltd.』
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

トレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での危険度評価からすると、リンク先の
詐欺サイトは、どこからもブロックされることなく無防備な状態で放置されていると思われます。
そんなサイトに、調査を目的で安全な方法を利用して訪れてみることにします。

予想通りあっさりと開いてしまったのはこちらのページ。

『最大3000を受取れる』って、普通ならちゃんと『最大3000ポイントを受取れる』って
書かないと…(^^;)

本物と比較してチェックみることに。
よく似ていますが、やっぱり3,000 Oki Dokiポイントキャンペーンなんて開催していないようです。
まあ、でもこうやって比較してみないと分からないですね…
だいたい私のメールアドレスなんて知っているはずの無いJCBからメールが来るってのもおかしな話ですけどね!


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


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