『詐欺メール』『【b⁡itFly︉er】<重要>アカウ⁡ントの⁡利用を一時制⁡限し︉、再開手続きの⁡設定を行いまし⁡た。』と、来た件

迷惑メール
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私が自分で利用制限を?!(笑)
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

『b⁡itFly︉er』ってなに?

いつもご覧くださりありがとうございます。

皆さん、投資とか資産運用とかってされています?
最近『NISA』なんて言葉が世の中にビュンビュン飛び交っていますが、私、全然疎くてさっぱりです。
そんな中、『b⁡itFly︉er』なんて所からアカウントの利用制限に関するメールが届きました。

私は『b⁡itFly︉er』ってなに?ってな具合なのでwikiで調べてみるとこのように書かれていました。
『bitFlyer(ビットフライヤー)は、株式会社bitFlyerが運営している、日本の暗号資産取引所』
まあ仮想通貨なんだろうなってことくらいしか理解できませんが…(笑)
そんな私にどうしてb⁡itFly︉erなんてところからメールが届くのでしょうか?
そうです、このメールは悪意を持った詐欺メールだからです。

冒頭に『お客様 bit︉Flyer ⁡利用を制限しました』と書いてありますね。
私が自分で利用制限をしたのでしょうか?
日本語って難しいですね…
あれ?もしかしてこの作者って日本の方じゃないとか?(笑)

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきます。

件名は『【b⁡itFly︉er】<重要>アカウ⁡ントの⁡利用を一時制⁡限し︉、再開手続きの⁡設定を行いまし⁡た。』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。

差出人は
『”no-reply@bitflyer” <office@hzswsl.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

bit︉FlyerのオフィシャルサイトでURLを確認すれば簡単に分かりますが、bit︉Flyerの公式ドメインは
bitflyer.com”でここに書かれているような”hzswsl.com”ではありません。
故に、このメールはbit︉Flyerの関係者からではないことが分かります。


IPアドレスが割当てられていないドメイン

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from ijevkco (unknown [45.76.213.126])』

ここに掲げた”Received”は、ヘッダー内に複数ある”Received”の中で時系列が一番古いもので
このメールを差出したデバイスの情報と最初に通過したサーバーの情報が刻み込まれています。

末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。
因みに、この数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

Received”の前半のドメイン部分は、往々にして偽装されていることが多いものですが、末尾のIPアドレスは
送信者のデバイスに割当てられたもので偽装することができません。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”hzswsl.com”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”hzswsl.com”を割当てているIPアドレスを抽出してみた結果です。
これによるとこのドメインを割当てているIPアドレスは判別できなかったとのことなので恐らくこの
ドメインはどのIPアドレスにも割り当てられていないもの。
そんなドメインでメールの受送信なんて不可能なので、このメールアドレスは偽装であると判断できますね!

Received”に記載されているIPアドレス”45.76.213.126”は、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)

地図に立てられたピンの位置は、 東京都渋谷区元代々木町付近。
そして送信に利用されたプロバイダーは『The Constant Company』
このメールは、この付近に設置されたデバイスから発信され、このプロバイダーのメールサーバー
を介して私に届けられたようです。


ソウルで運営されていたサイトは閲覧制限中

では引き続き本文。

お客様が bit︉Flyer ⁡利用を制限しました、⁡お知らせいたします。⁡

■アカウントの凍⁡結解除用U⁡RL:
h**ps://bitflyer.com.czzyf.com/?onetime=bC84gjMy30&token=laKc6YB4t01DtaBB4

※ 本メールは送信⁡専用です。返信は︉お受⁡けしておりませんの⁡でご了承くださ⁡い。
※ 本メールにお心当︉たりの⁡ない場合⁡や、⁡ご意見・ご質問等がご⁡ざいま⁡したら下⁡部のお問い合わせ⁡先よりお知ら︉せください。︉

※直リンク防止のためURLの一部の文字を変更してあります。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは本文内に直書きされていて、コンピュータセキュリティブランドの
『Norton』の『
Nortonセーフウェブレポート』ではこのように判定されていました。

既に『フィッシングサイト』としてしっかりブラックリストに登録済みですね。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”bitflyer.com.sdoip.com
ここで間違えてはいけませんよ、このURLのドメイン部分は”bitflyer.com”ではなく”sdoip.com”です。
では、このドメインにまつわる情報を取得してみます。

千葉県の方が取得申請されたこのドメインを割当てているIPアドレスは”202.79.166.14
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

(※IPアドレスから導き出された位置情報は、必ずしもそれほど正確ではありません)

地図に立てられたピンの位置は、隣国のソウル市街。
利用されているホスティングサービスは、シンガポールに拠点を置く『Rackip Consultancy Pte. LTD』
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

すると、ChromeがブロックしてきましたのでGoogleでも危険なサイトとして登録済みですね。

先に進んでみましたが、エラーでしょうか真っ白なページが表示されるだけで何も変化がありません。
恐らく以前は、詐欺サイトが存在したもののホスティングサービス側で閲覧制限されたものと
考えられます。


まとめ

一旦詐欺サイトは閲覧できなくなっていますが、いずれまた別のURLを使って復活させるものと思われます。
このようなメールには十分にお気を付けください。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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