『詐欺メール』新『【メルカリ】個人情報確認』と、来た件

迷惑メール
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2年ぶりに送られてきたので
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

メルカリ会員じゃありませんが…

今日、久しぶりにこのメールが届きました。
このメール、2年以上前に一度ご紹介したものですがそろそろ記憶から忘れ去られてきているのでは…
そのため襟を正すつもりで改めてご紹介させていただこうと思います。

このメールは、本人確認などと無理くりの理由を付け偽サイトに誘導し、ログインを騙って
ユーザー情報を盗み出しアカウントの乗っ取りを図ろうとする詐欺メールです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【メルカリ】個人情報確認』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『【メルカリ】 <mercari@zvghjfsattbmedia.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

メルカリのオフィシャルでURLを確認すれば簡単に分かりますが、メルカリさんの公式ドメインは
mercari.com”で”zvghjfsattbmedia.com”なんてドメインではありません。
じゃ、このメールは誰が送ってきたのでしょう。
その辺り次の項で詳しく調べてみることにしましょう。


送信にはMicrosoftのサーバーを利用

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from Dkm.ofemrwid (unknown [20.222.88.159])』

ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”zvghjfsattbmedia.com”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”zvghjfsattbmedia.com”を割当てているIPアドレスの情報です。
これによると”140.227.27.61”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIP”20.222.88.159”と同じ数字の羅列になるはずですが、それが全く異なるので
このメールのドメインは”zvghjfsattbmedia.com”ではありません。
このアドレスも偽装だったのです!

Received”に記載されているIPアドレス”20.222.88.159”は、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

地図に立てられたピンの位置は、サイバー犯罪班がはびこる『杉並区立和泉二丁目公園』付近です。
そして送信に利用されたのは、『Microsoft Corporation』のサーバーです。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


メルカリが遠い国でウェブサイトを開設?!

では引き続き本文。

いつもご利用いただきありがとうございます。

現在メルカリでは、皆さまにより安心・安全にアプリをご利用いただけるよう各機関と連携のうえマーケットの健全化に努めており、利用規約「第5条」に基づき、随時お客さまのご本人確認やご利用状況の確認を実施しております。

《メルカリ利用規約》
https://www.mercari.com/jp/tos/

恐れ入りますが、下記いずれかの方法で本人確認の実施をお願いいたします。

なお、本人確認が完了するまで、一時的にアカウントのご利用が制限されますが、本人確認が完了し次第、24時間以内に事務局にてアカウントの利用再開手続きを行います。

《本人確認の方法》
・マイページより本人確認を実施する

Mercariサインイン

《注意事項》
通知の設定状況により完了の通知が届かない場合がございます。
「マイページ>お知らせ・機能設定」から、設定状況を一度確認されることをおすすめいたします。

ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは本文内に直書きされていますが、よく見るとメールアドレスとは異なり”mercari.com”と
メルカリの公式ドメインが利用されていますが、これも簡単に偽装ができるのであてになりません。
『Mercariサインイン』と書かれているとことにもリンクがあるのでリンク先を取得しURLを確認してみます。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”jp.mercariloguser.lets-vote.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

ロサンゼルスにある『WhoisSecure』社と言うレジストラが所有するこのドメインを割当てている
IPアドレスは”62.146.172.105
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

今度地図に立てられたピンの位置は、アメリカのシアトル付近。
そして利用されているホスティングサービスは『Nubes, LLC』
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。
果たしてメルカリがこのように遠い国でウェブサイトを開設するでしょうか?(笑)

しっかりとセキュリティーの整った環境下でリンク先を見に行ってみました。
するとこのような真っ赤な警告画面が出てブロックされてしまいました。

更に先に進んでみるとこのような偽サイトが開きました。

メルカリらしからぬファビコンがタブに表示されしっかりとアドレスバーに『危険』と警告が
表示されていますね!
間違ってもログインしてはいけませんよ!!


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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