『詐欺メール』『横浜銀行〈はまぎん〉マイダイレクトご利用停止通知[0012]:846』と、来た件

名古屋在住の私に横浜銀行からメールが
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

『いただきください』って…(;^_^A

『横浜銀行』の利用停止通知を『auじぶん銀行』を名乗ってメールを送り付けてきました。
その馬鹿げたメールがこちらです。

『インターネットバンキングの制限を解除させていただきください』なんて意味の分からない日本語を操る
怪しいこのメールはもちろん詐欺メールです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 横浜銀行〈はまぎん〉マイダイレクトご利用停止通知[0012]:846』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”auじぶん銀行” <info@hnpsc.site>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

もしかして『横浜銀行』のメール代行を『auじぶん銀行』が請け負った、なんてことありませんよね?(笑)
だいたい『auじぶん銀行』だとしたら”hnpsc.site”なんて全く関連性の無いドメイン使うはずありませんし。
因みに『auじぶん銀行』の公式ドメインは”jibunbank.co.jp“で、『横浜銀行』なら”boy.co.jp”です。


送信元サーバーはタイのバンコクにあり

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from hnpsc.site (unknown [152.32.247.123])』

ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”hnpsc.site”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”hnpsc.site”の登録情報です。
これによると”152.32.247.123”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
差出人は『横浜銀行』でも『auじぶん銀行』でも無いものの”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
このメールアドレスは差出人ご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”に記載されているIPアドレスは、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、香港の『Ucloud Information Technology (Hk) Limited』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、タイの首都『バンコク』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


カスタマーセンターの連絡先は?

では引き続き本文。

いつも横浜銀行をご利用くださいまして、ありがとうございます。

インターネットバンキングのご利用を停止しました。
※現在、お客さまの横浜銀行〈はまぎん〉は、振込(出金)、ATMのご利用(出金)、出金に関わるサービスがご利用になれません。

インターネットバンキングの制限を解除させていただきください。
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

下記URLよりログインいただき、インターネットバンキングロック解除手続
h**ps://boybank.top/

━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お問い合わせ先】
カスタマーセンター
━━━━━━━━━━━━━━━━━
登録金融機関 関東財務局長(登金)第36号
加入協会 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会

株式会社横浜銀行 金融機関コード:0138

(直リンク防止のためURLの一部を変更してあります)

このメールの問合せ先、『カスタマーセンター』と書いてあるだけで電話番号もメールアドレスも
書いてありませんね。
どうやって連絡を取れば良いのでしょうか?

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文内に直書きされていて、そのリンク先のURLとトレンドマイクロの
サイトセーフティーセンター』での危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”boybank.top”と公式ドメインに酷似しています。
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”121.127.246.223
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、シンガポールに拠点を置く『BGP Consultancy Pte Ltd』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、香港の九龍城区付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

詐欺サイトにつないでみましたが、既に閉鎖されていました。
ドメインはIPアドレスを割当てたままになっているので、恐らくはホスティングサービス側が危険を察知して
接続できないよう措置を取ったものと思われます。


まとめ

取敢えず詐欺サイトは閉鎖されていましたが、安心は禁物です。
奴らはいくつものサーバーを持っており転々と詐欺サイトを移転して活動を続けます。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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