『詐欺メール』『【重要】三井住友カードお客様情報の確認』と、来た件

迷惑メール
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中国のメールアドレス
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし悪意を持ったメールを発見次第
できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウントやクレジットカードの情報を
入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合はブックマークしてある
リンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早くパスワードの変更や
クレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

三井住友カードから間違いだらけのメールが

三井住友カードを名乗る者から怪しいフォントを操るメールが届きました。
そのメールがこちらです。

なんだか数か所当用漢字には存在しない漢字がいくつか見受けられ『ご利用いただまして』や
『頂ます』とひらがなまで間違えています。
当然このようなメールは三井住友カードが送信したものではなく、悪意のある人間からのものです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【重要】三井住友カードお客様情報の確認 2023/10/30』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”三井住友カード” <support-vpass-info@bytygcm.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

三井住友カードユーザーさんならご存知かと思いますが三井住友カードさんからのメールで使われている
ドメインは”vpass.ne.jp”でこの差出人のメールアドレスに使われているような中国のものではありません。


メールアドレスは偽装

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from mail.bytygcm.cn (unknown [152.32.203.211])』

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

というわけで”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーに割当てられたものなので
このIPアドレスが差出人のメールアドレスにあるドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合は偽装となり特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”bytygcm.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”bytygcm.cn”の登録情報です。
これによると”152.32.203.211”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
先程書いた通り本来このIPは”Received”のIPと同じ数字の羅列になるはずですが、それが全く異なるので
このメールのドメインは”bytygcm.cn”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!

Received”に記載されている末尾の”152.32.203.211”は、そのサーバーのIPアドレスになり
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

出ました『杉並区和泉2丁目公園』
最近これらの調査では頻繁に表示される地図ですが、いあったいここには何があるのでしょうか?
送信に利用されたのは、『Ucloud Information Technology (Hk) Limited』と言うプロバイダーです。


リンク先は香港のサーバーで?!

では引き続き本文。

※※※重要なお知らせ※※※
受付日時:2023/10/30
平素、「三井住友カード」をご利用いたださまして誠にありがとうございます。
「三井住友カード」会員様、弊社にお預かりする「クレジットカードのお客様情報」は正確な情報ではないため、
弊社では、クレジットカード会社や銀行の決済規則に基づき、要件を満たしていないお客様に対して制限搭置をさせて頂さ
ます。
ご利用に支障をきたさないよう、お早めに下記のリンクをクリックして、正しい情報をご記入ください。*****インターネットでのお手続きはコチラ*****

三井住友カード会員向けサービス「Vpass」ログイン (smbc-card.com)

あれ?『措置』かと思ったら『搭置』
これってどう読むの?
調べてみると中国語で『設定』の意味らしいです・・・

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『三井住友カード会員向けサービス「Vpass」ログイン (smbc-card.com)』って書かれたところに
付けられていて、そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”smdc.accoapple.com
このドメインを割当てているIPアドレスの報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”103.165.81.134
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは『Starbow Ltd.』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは『香港』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

どのようなサイトが開くのかとリンク先を訪れてみましたが詐欺サイトは既にもぬけの殻で残念ながら
偽サイトを拝むことはできませんでした。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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