『詐欺メール』『【So-net】2023年09月ご請求のご案内』と、来た件

迷惑メール
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どうしてSo-netから私に?
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

ユーザーじゃないのに請求されても…

なんで私に縁も所縁も無い『So-net』からメールが?
それも請求のご案内だって…(笑)

差出人のメールアドレスを見るとドメインが”dtj.co.jp”だからこれはSo-netからのメールじゃありませんね!

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【So-net】2023年09月ご請求のご案内』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”info” <mwopex@dtj.co.jp>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

因みにこの”dtj.co.jp”ってドメイン。
持ち主とIPアドレスを調べるとこのように『第一建物株式会社』さんの持ち物でした。


So-net関係者ではない上にアドレスも偽装

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from dtj.co.jp (unknown [137.220.234.13])』

この”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーに割当てられたもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

先程のドメイン情報から”182.50.104.173”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIPアドレス”137.220.234.13と同じ数字の羅列になるはずですが
それが全く異なるので
このメールのドメインは”dtj.co.jp”ではありません。
この差出人はSo-net関係者ではない上にアドレスも偽装していました!

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Rackip Consultancy Pte. LTD』と言うシンガポールのプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、『千代田区九段南』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


カテゴリごと分けられたURLはなぜかどれも同じ

では引き続き本文。

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[So-net] 2023年09月ご請求のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平素はSo-netをご利用いただき、誠にありがとうございます。
2023年08月ご請求料金が確定いたしました。
ご請求の内容はマイページよりご確認いただけます。

▼ご請求内容の確認(マイページ)
h**ps://so-net.niku-ren.com
※So-netのユーザーID、ユーザーIDパスワードが必要です。

・料金明細やお支払いに関するよくあるご質問
h**ps://so-net.niku-ren.com

【本メールの配信停止のお手続き】
h**ps://so-net.niku-ren.com
※So-netのほかのメールは配信停止とはなりません。
※情報反映のタイミングにより、配信停止のお手続き後も配信される場合がございます。あらかじめご了承ください。

(直リンク防止のためURLの一部の文字を変更してあります)

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクはカテゴリごとに3つに分けて付けられていますが、どれも同じURLってどうしてなのでしょう…
Googleの『透明性レポート』のサイトステータスはこのようにレポートされていました。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”so-net.niku-ren.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

あらら、住所や氏名までしっかり表示されてしまいました。
このドメインの持ち主は、岐阜県高山市の企業で代表者の個人名までばっちり分かりましたが
それ以上は詮索しません。

このドメインを割当てているIPアドレスは”103.138.82.20
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、中国の『Cloud Information Technology (Intl) Telecom Group LIMITED』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、隣国の『ソウル』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

本物そっくりのログインページが開きました。
ここにIDを入力し次へボタンを押したら、次にパスワードの入力を求められました。
パスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。
そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
詐取されることでしょう。

因みにこちらが本物のSo-netへのログイン画面。
25周年のバナーは無く『重要なお知らせ』に『NURO光ご契約のお客さまへ』と言う項目は
ありませんでした。


まとめ

私はSo-netユーザーではないので騙されないで済みましたが、皆さんがもしSo-netユーザーで
このようなメールを受け取ったらどうでしょうか?
自信を持って『私は騙されない』と言い切れますか?
とにかくこのようなメールを受信した際は、必ず差出人のメールアドレスと、リンク先のURLにある
ドメインを必ず確認するようにしてください。
そうすれば詐欺メールに騙されることはありません!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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