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『詐欺メール』『Softbank請求に関するお知らせ』と、来た件

最近はこのパターンが
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

ソフトバンクがAppleのメールアドレスで?!

私の私用アドレスや業務用のアドレス宛に毎日大量の迷惑メールや詐欺メールが届き、それらを使い様々な
悪意のあるメールをこの場所でご紹介しているのですが、今日はこのようなメールが保存されていました。

最近多いのは、受信者のアカウント名を送信者のアカウント名の中に紛れ込ませるもの。
今回もご多分に漏れそのパターンのアドレスで送られてきました。
送信者のメールアカウント部分をぼかしてありますが、この部分には私のアカウント名が入れられており
当然そんなメールアドレスは実在しないものなので完全な偽装アドレスです。

送信者はソフトバンクを名乗っていますが、差出人のメールアドレスにあるドメイン部分は
ソフトバンクのものではなくAppleのドメインが記載されています。
もしかして、Appleがソフトバンクのメール送信代行を委託されたりでもしたのでしょうか?(笑)

本文には、携帯電話の通信料金に未納があるので48時間以内に支払うように促していますね。
もちろん全部嘘ですが…(;^_^A

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] Softbank請求に関するお知らせ』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”ソフトバンク” <spiritual-*****@id.apple.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

ソフトバンクからのはずなのにここにははっきりと”apple.com”とAppleのドメインが
刻まれていますので全く信用のできないメールです。
それにしてもアカウントが”spiritual(スピリチュアル)”とは…かなり霊的なものを感じますね…(;^_^A


このメールは遠くフランクフルトのサーバーが発信もの

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from VM-0-7-centos.localdomain (unknown [162.62.223.89])』

調べるまでも無くこのメールは明らかにアドレス偽装されていますから、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字”162.62.223.89”は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、中国の『Tencent Cloud Computing (Beijing) Co』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、遠くドイツの『フランクフルト』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


リンク先も偽装

では引き続き本文。

いつもSoftbankをご愛用いただき、誠にありがとうございます。

この度は、ご利用いただいた通信サービスの料金に関して、お知らせ申し上げます。

h**ps://id.my.softbank.jp

現在、お客様の通信料金が未納となっております。この未納料金は、48時間以内にお支払いいただきますようお願い申し上げます。期限を過ぎますと、サービスの一部が制限される場合がございます。

支払い方法や詳細については、Softbankの公式ウェブサイトやアプリをご確認ください。また、ご不明点やお困りの点がございましたら、お気軽に弊社サポートまでご連絡ください。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、直書きされていますが、これも偽装されていて接続すると全然別のサイトに接続されます。
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”scspain.cn”と中国のドメインを利用したもの。

このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインの申請者は、中国の方。
割当てているIPアドレスは”43.163.208.170
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、中国の『Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは『杉並区和泉2丁目公園』付近で、この辺りは国内最大の詐欺サイトエリア。

リンク先を開けてみましたが、リダイレクト(自動転送)された上でソフトバンクの公式サイトに
接続されました。
これも最近多いパターンで、愉快犯が最初からソフトバンクの公式サイトにリンクさせていたのか
それとも途中で何らかの理由があってリンク先を切り替えたのか、今となっては知る由もありません。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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