『詐欺メール』エムアイカードから「【重要】MI CARDカードご利用確認」と、来た件

「エムアイカード」に集中砲火
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

本人確認と称してリンクへ誘い込む

昨夜から今朝にかけて、三越伊勢丹ホールディングス傘下のクレジットカード「エムアイカード」を
騙ったフィッシング詐欺メールが6通も私のところに。

件名や差出人はバラバラながら中身はどれも本人確認を促すもの。
この中からよく似た以下の2つのメールを2回に分けて見ていくことにしようと思います。

まずは上段のメールをプロパティーから見ていきましょう。

件名は「[spam] 【重要】MI CARDカードご利用確認」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「”Miカード” <miCard@wiu469.cn>」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

一応確認したところエムアイカードさんの公な正規ドメインは”micard.co.jp
けして”wiu469.cn”のような中国の国別ドメインを用いたものではありません!
もうこの時点でこのメールは詐欺メール確定ですね!


メールアドレスはウソ

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。

Received:「from wiu469.cn (unknown [113.31.109.202])」

では、メールアドレスにあったドメイン”wiu469.cn”について調べてみます。

どうやらこのドメインはIPアドレスに割当てられているので実在するようです。
本来ならここで表示されたIPアドレスは、”Received”に記載されているものと一致するはずですが
このドメインを割当てているIPアドレスは”106.75.239.12”で”Received”のIPアドレス”113.31.109.202”と
全く異なります。
と言うことは、”miCard@wiu469.cn”なんてメールアドレスもウソ!
これでアドレス偽装も確定です。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”113.31.109.202”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、「天安門広場」東側付近です。
ここは、世界最大の詐欺メール発信地として知られる場所!
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


「お願いたします」って「い」が足りません

では引き続き本文。

本人確認手続専用のURLをご連絡いたします。
引き続き下記URLより必要事項の入力をお願いたします
▽お手続きはこちらh**ps://miugen.cn/login.php?openid.pape.max_auth_age=0&openid.return_to=https%3A%2F%2Fmicard.co.jp

※メールを受け取ったお客さま専用のページです。ほかのお客さまはご利用いただけません。
期限内にお申し込みが完了しなかった場合は、再度メールアドレスのご登録をお願いたします
——————————————————
本メールがご自身宛でない場合、他の方が誤って同じメールアドレスを登録したものと考えられます。お心当たりのない方は、お手数ですがメール本文を削除くださいますようお願いたします
——————————————————
※本メールへの返信によるご質問にはご回答できません。

(直リンク防止のため直書きURLは一部文字を変更しています)

この文章内にある3箇所の「お願いたします」って部分「い」が一つ抜けてます(笑)

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文内に直書きされていて、そのリンク先のURLと
トレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」での危険度評価がこちらです。

トレンドマイクロでは既に危険なサイトとして登録済みのようですね。

このURLで使われているドメインは”miugen.cn
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”172.67.144.193
このIPアドレスを元に利用している回線の情報とその割り当て地を確認してみます。

リンク先サイトを運営しているホスティングサービスはアメリカの「Cloudflare, Inc.」です。

次に位置情報。
こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
代表地点としてピンが立てられのは、ニューヨークのマンハッタン付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

開いたのは、エムアイカード会員専用のウェブサイトへのログインページ。
ログインしてしまうと、詐欺師にそのユーザー情報を盗み取られてしまいます。
先に進むと、個人情報や更にはクレジットカードの情報まで詐取されて詐欺が成立することになりますので
絶対にログインしないでください。


まとめ

こうやってブログを書いている最中にも新しく「【エムアイカード】お支払い金額確定のご案内」なんて
件名のメールがいくつか届いています。
どうやらここしばらくはこれらの詐欺メールが横行しそうですね。(-_-;)

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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