セゾンカードを騙る「ログイン検知」警告メールは偽物——表示リンクと実際の行き先が異なる偽装、現在はYahoo!トップページへリダイレクトで無害化

HL-META: date=2026-07-31 | brand=クレディセゾン | sender_geo=スペイン | site_geo=シンガポール | spf=pass | dkim=unknown | cloaking=no

セゾンカードを騙る「ログイン検知」警告メールは偽物——表示リンクと実際の行き先が異なる偽装、現在はYahoo!トップページへリダイレクトで無害化

Heartland-Lab (ハートランド・ラボ) 専門調査レポート

クレディセゾンの「Netアンサー」を騙り、「不適切な操作/操作手順の違反によるログイン検知」という件名で届く詐欺メールを確認しました。「新しいメールアドレスへの変更」という異常操作を装って受信者を焦らせ、本人確認と称して偽サイトへ誘導する手口です。本文中に表示されているリンクの文字列と、実際にクリックした際の遷移先が異なる偽装が使われていました。

緊急性レベル ★★★★☆(4/5)
偽装工作精度 ★★★★☆(4/5)
現在のサイト状態 PC・スマホともYahoo!トップページへリダイレクト(無害化済み)

※重要:セゾンカードからのメールで「新しいメールアドレスが登録された」「異常な操作を検知した」という通知が届いても、本文中のリンクは絶対にクリックせず、公式アプリまたはブックマークからNetアンサーへアクセスして確認してください。

ご覧の通り、このメールはクレディセゾンを装った真っ赤な偽物です。最近はセゾンカードを騙る詐欺メールが特に多く確認されていますので、ご家族にもこの記事を転送して注意喚起してください。

■ メール本文の再現

※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。宛名部分は個人情報保護のため伏せ字にしています。※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載です。


クレディセゾンより送信されたメールです

○○○○ 様

Netアンサーにログインが確認されました。

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<対象カード>
セゾンカードインターナショナル

<異常な操作/操作プロセスの逸脱>
新しいメールアドレス:(伏字処理)@gmail.com

<ログイン日時>
2026年7月31日(金) 15時34分

■ 承認状況の確認・取り消し。以下のボタンをクリックしてログインし、
画面の指示に従って手続きを完了してください。
本人確認はこちらから進めてください
https://www.saison.co.jp/content/ ←(表示上の文字列。実際のリンク先は別ドメイン)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

■ご自身の操作ではない場合
以下の場合にも、通知が届くことがあります。

1. NetアンサーのID・パスワードでログインするサービスを利用している
例)セゾンポイントモール、STOREE SAISON、セゾンのふるさと納税など

2. 家計簿アプリなどの連携サービスを利用している
※どのアプリやサイトからログインしているかはお調べすることができません。

3. 家族で同じメールアドレスを利用している

4. いずれにもお心当たりが全くない場合は、アカウント安全のため
パスワードの変更やNetアンサーの再登録をお願いいたします。

====================
※このメールはNetアンサーから自動送信しております。
※本メールアドレスは配信専用のため、ご質問・ご依頼などにお答えできませんので、
何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
※メールに関する各種お手続き方法につきましては、以下をご確認ください。
https://www.saisoncard.co.jp/netanswer/mail_toiawase.html
====================
株式会社クレディセゾン
〒170-6073 東京都豊島区東池袋3-1-1

実際に届いたメールの画面(件名:[spam]【警告】不適切な操作/操作手順の違反によるログイン検知)

💡 ここで!豆知識:リンクの「見た目」は簡単に偽装できます

■ 用語解説

リンクの表示偽装:メールのリンクは、画面に表示される文字列(例:https://www.saison.co.jp/content/)と、実際にクリックしたときに移動するURL(href)を別々に設定できます。今回のメールもこの仕組みを悪用し、本物のセゾンカードのURLを表示しながら、実際には全く別のドメインへ移動する作りになっていました。

発見方法:パソコンではリンクの上にマウスを乗せる(クリックしない)と、画面の隅に実際の遷移先URLが表示されます。スマートフォンではリンクを長押しすると、実際のURLをコピーやプレビューできます。表示文字列と実際のURLが違っていれば、詐欺サイトへの誘導と判断できます。

■ 送信ルート及び偽装判定

送信元IP(Received-SPF: client-ip):

34.175.14.97(SPF認証:Pass、HELO: ndazon.arunrail.com)

【偽装判定】:

正規のセゾンカードからのメールは「saisoncard.co.jp」等の公式ドメインから送信されます。本メールの送信元は「ndazon.arunrail.com」という、セゾンカードと一切関係のない独自ドメインです。送信元IPはGoogleクラウド基盤に割り当てられており、正規のクラウドサービスを踏み台に利用した送信であることが分かります。SPF認証が「Pass」と表示されていても、それは「このドメインから送っていいと設定されている」ことを示すだけで、「本物のセゾンカードである」ことを意味しません。

発信元ロケーション:

スペイン(Google Cloud Platformのデータセンター所在地とみられます)
詳細:【ip-sc.netで確認する】

■ フィッシングサイト詳細解析

誘導先URL(伏せ字):hxxps://cdgelwohpkvtuk[.]top/ksdf/gowd

■ 誘導先サーバー情報

リンク先IP:139.59.249.189
ロケーション:シンガポール
詳細:【ip-sc.netで確認する】

このリンク先へアクセスすると、ウイルスバスターが「安全ではない可能性があります」として警告を表示しました。今回は脅威の種類が「不正プログラム配信」と分類されており、単なる情報詐取目的のフィッシングだけでなく、不正なプログラムの配布にも使われていた可能性がある点に注意が必要です。

ウイルスバスターが「不正プログラム配信」として警告

なお、現時点でこのリンク先へアクセスすると、PC・スマートフォンのいずれからも「Yahoo! JAPAN」のトップページへ自動的にリダイレクトされることを確認しています。これは攻撃者側が解析や通報を受けてサイトを閉鎖・無害化したか、セキュリティベンダーへの警告表示を受けて誘導先を変更した可能性が考えられます。ただし、メール自体は現在も送信され続けている可能性があるため、油断はできません。

■ 注意点と対処法

■ こんなメールに要注意

  1. 送信元アドレスを確認:セゾンカードからのメールは「saisoncard.co.jp」等の公式ドメインからのみ配信されます。それ以外のドメインからのメールは偽物です。
  2. リンクは押す前に確認:パソコンではマウスを乗せて、スマートフォンでは長押しして、実際の遷移先URLを確認してください。表示と実際の行き先が違えば詐欺です。
  3. ID・パスワードを入力しない:Netアンサーへのログインは、必ず公式アプリまたはブックマークからアクセスしてください。
  4. 公式注意喚起の参照:クレディセゾン公式 メールに関するお手続き方法について

なお、当ラボでは最近セゾンカードを騙る詐欺メールを立て続けに確認しています。あわせてご覧ください → 【続報】セゾンカード「不審なアクセス検知」詐欺がまた出現【実録】セゾンカードを騙る3つの切り口の詐欺メール、6分間隔で連続着信

本レポートの結論

「新しいメールアドレスへの変更」という異常操作を装い、本文中のリンク表示を偽装してNetアンサーの偽ログイン画面へ誘導する手口でした。現在は誘導先がYahoo!トップページへリダイレクトされていますが、同様の手口を使った別のメールが今後も届く可能性があります。身近な人が慌ててリンクをクリックしてしまう前に、この記事のURLをコピーして、ご家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。

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Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net

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