JALを騙る「お客様番号とご登録状況のご案内」は詐欺!2つの偽ドメインと「本人確認」ゲートで検知をすり抜ける手口

HL-META: date=2026-09-01 | brand=JAL(日本航空) | sender_geo=KR(GoogleCloud/ソウル) | site_geo=unknown(Cloudflare) | spf=pass | dkim=pass | cloaking=possible(本人確認ゲート)

今日はJALを騙るメールが立て続けに届いています。今回のものは、テキストとHTMLで別々の誘導先を用意し、さらに「本人確認」という名目の画面を挟んでくる、なかなか手が込んだ作りでした。

🔍 調査レポート:概要

かたられたブランド JAL(日本航空)マイレージバンク
件名(表示上) 【JAL】お客様番号とご登録状況のご案内
受信日時 2026年9月1日 10:58
送信元IP 35.216.61.52(Google Cloud/韓国・ソウル)
脅威レベル 低(ip-sc.net調査。ただし「低」=安全という意味ではありません)
技術的な見どころ テキスト版/HTML版で別ドメインを使い分け/偽の「本人確認」ゲートでスキャナー回避を狙う

⚠️ このメールはJALとは一切関係のない偽物(フィッシング詐欺メール)です

📧 実際に届いた詐欺メール

▲ 実際に届いたメール。お客様番号や登録進捗バーまで作り込まれており、一見公式に見えるデザインです。

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

お客様番号とご登録状況のご案内

平素よりJALをご利用いただき、誠にありがとうございます。

ご登録情報の不足により、ポイント交換のお手続きを完了することができません。
現在のご登録状況を以下のとおりお知らせいたします。

■ お客様番号:(伏字)

■ ご登録の進捗状況
登録完了:3項目 / 5項目中
未登録の項目:郵便番号・住所/電話番号

未登録の項目をご登録いただきますと、ポイント交換のお手続きを完了することができます。

▼ 登録情報の更新はこちら
(リンクは本文中に掲載・下記参照)

交換手続き期限:2026年9月6日(日)まで

お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
今後ともJALをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

---
※ 本メールは自動送信されています。
※ お心当たりのない場合は、お手数ですが本メールを破棄してください。
JALポイント事務局

「5項目中3項目登録済み」「未登録は郵便番号・住所・電話番号」という、いかにも実在のデータベースを参照しているかのような進捗表示が特徴的です。実際にはこの数字に根拠はなく、不安を煽って残りの「個人情報」を入力させるための演出です。

🕵️ 送信ルートと偽装の判定

client-ip:35.216.61.52

helo:5c6b31e5.fjtba-fuwu.com

SPF/DKIM判定:いずれもPass(攻撃者自身が管理する使い捨てドメインとして正規に認証されているだけで、JALの正当性を保証するものではありません)

ip-sc.netで確認したところ、35.216.61.52Google Cloudのソウルリージョン(AS139070)でした。SPFもDKIMも「Pass」表示ですが、これは送信元ドメイン`5c6b31e5.fjtba-fuwu.com`自体が攻撃者の使い捨てインフラであるため、正規認証を通るのは当然のことです。「Passだから安全」ではない典型例と言えます。

🌐 誘導先の解析:ドメイン二重化と「本人確認」ゲート

メール本文には、テキスト版とHTML版で異なるリンク先が仕込まれていました。

テキスト版:login.anxuche.com(同じURLパス「/ubpNHhMiazb」)

HTML版:login.zzg123.com(同じURLパス「/ubpNHhMiazb」、末尾の追跡パラメータのみ異なる)

ドメイン名は違っても、URLの経路自体は同じ場所を指しており、片方のドメインがブラックリスト化されても、もう片方で生き残れるようにする「予備ドメイン」の仕組みと考えられます。両ドメインともCloudflareの裏に隠されており、実サーバーの所在地は特定できません。

⛔ メール内のリンク(絶対にアクセスしないでください)

hxxps://login[.]zzg123[.]com/ubpNHhMiazb

▲ リンクをクリックすると、まずこの「本人操作の確認」という画面が表示されました。実在のセキュリティサービスを装った作りですが、正規のCAPTCHA等とは無関係の偽物です。

この画面自体は個人情報を要求しませんが、機械的な自動巡回・セキュリティスキャナーによる検知を一段階遅らせる「ゲート」として機能している可能性があります。人間が実際にクリックして進んだ場合にのみ、本物の詐欺サイトへ通す仕組みです。

▲ 「本人確認」を突破した先で、ウイルスバスターが「フィッシング」として明確にブロックしていました。ゲートを挟んでいても、最終的にはセキュリティソフトの目は逃れられていません。

▲ 最終的に表示されたのは、本物のJAL会員ログイン画面をかなり精巧に再現した偽サイトでした。

📝 注意点と対処法

✅ このようなメールが届いたら

  • 本文中のリンクは絶対にクリックしない
  • 「登録◯項目中△項目」のような進捗表示は演出であり、根拠がある情報とは限らない
  • 登録状況が気になる場合は、メールのリンクを使わず、公式アプリやブックマークからJALマイレージバンクへ直接アクセスして確認する
  • 「本人確認」のような画面が挟まっても、それ自体は安全性を保証しない
  • SPF・DKIMが「Pass」と表示されても、送信元が正当なブランドとは限らない

⚠️ 万が一ログイン情報や個人情報を入力してしまった場合は、直ちにJALマイレージバンクのパスワードを変更し、同じパスワードを他サービスでも使い回している場合はあわせて変更してください。

✈️ 「本人確認」の画面があっても、安全とは限りません

少しでも不審に感じたら、リンクを開かず削除を。この記事が役立ったら、ぜひ周りの方にも共有してください。

Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit/送信元IPの調査にはip-sc.netを利用しています。本記事は2026年9月1日時点の調査に基づくものです。詐欺の手口は日々変化しており、本記事の内容と異なる形の類似メールが届く可能性もありますので、引き続きご注意ください。

      🛡️ Heartland 管理者が推奨する「究極の対策セット」  

          ① 【最強の物理防壁】YubiKey 5 NFC  🔑

パスワードが盗まれても、物理的な「鍵」がない限りログインさせない究極の対策です。

Amazonで詳細を見る

          ② 【定番の安心】ウイルスバスター クラウド 3年版  🛡️

巧妙な詐欺サイトを自動で検知・ブロック。手間をかけずに守りたい方に最適です。

Amazonで詳細を見る