Amazon「ご発注を承りました」は詐欺!画像は無関係サイトから盗用、ウイルスバスター警告の先には別ドメインの偽ログイン画面

HL-META: date=2026-08-08 | brand=Amazon(なりすまし) | sender_geo=アメリカ | site_geo=シンガポール | spf=pass | dkim=unknown | cloaking=no

「ご発注を承りました」というAmazon風の注文確認メールが届きました。身に覚えのない注文が来ると誰でもドキッとするものですが、今回はそのメールの作り方に、少し珍しい手口が使われていました。

【調査レポート】Amazon「ご発注を承りました」の正体を暴く

Heartland-Lab (ハートランド・ラボ) 専門調査レポート

緊急性レベル ★★★☆☆ (3/5)
偽装工作精度 ★★★★☆ (4/5)
受信日時 2026年8月8日(土)11:46
差出人表示 “アマゾン” <tfkspc@tfkspc.bestbetpainting.com>

「ご発注を承りました」という一言だけで具体的な商品名や金額は書かず、「ご購入内容を見る」ボタンを押させることだけを目的としたシンプルな作りです。

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

ご覧の通り、このメールはAmazon公式を装った真っ赤な偽物です。「ご購入内容を見る」ボタンは絶対に押さないでください。

■ 届いたメールの内容

※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。

amazon.co.jp

ご発注を承りました

平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたびはご依頼をお受けいたしました。下記のご案内より、ご注文の構成をご確認いただけます。

[ご購入内容を見る]

本メールは送信専用のため、返信いただいても対応いたしかねます。
ご不明な点は専用窓口までお尋ねください。

実際に受信した詐欺メールの画面。商品名や金額など具体的な内容が一切書かれていない

■ 送信ルートおよび偽装判定

送信元IP(Received-SPFヘッダーより特定):

34.173.24.84(HELO:tfkspc.bestbetpainting.com)

回線情報(ip-sc.net確認):

プロバイダ:Google LLC/AS396982(GOOGLE-CLOUD-PLATFORM)/利用形式:hosting
所在地:アメリカ アイオワ州カウンシルブラフス

送信元ドメイン「bestbetpainting.com」は、名前から察するに本来は塗装業者向けのドメインだったとみられ、乗っ取られたか使い回されて詐欺メール配信に転用されている可能性があります。Amazonとは何の関係もありません。

💡 用語解説:ロゴ画像の「又借り」とは
今回のメールに表示されているAmazonのロゴ画像は、メール自体に埋め込まれているのではなく、www.deepzone.jpという無関係な第三者サイトから外部リンクで直接読み込む形になっていました。deepzone.jpというサイト自体がAmazonや詐欺グループと関係あるわけではなく、乗っ取られたか、画像の保管場所として無断利用されているとみられます。攻撃者が自前のサーバーに怪しい画像を置かず、無関係なサイトの画像を”借用”することで、セキュリティ製品による検知を回避しようとする手口です。

■ フィッシングサイト詳細解析

誘導先URL(1段階目・伏せ字):

hxxps://bjlivecircle[.]com/slkg/wigd

回線情報(ip-sc.net確認):

プロバイダ:DigitalOcean, LLC/AS14061/利用形式:hosting
所在地:シンガポール

【サイトの状態】:

ウイルスバスタークラウドが即座に「フィッシング」の脅威として警告し、通常はそこでアクセスが止まります。警告を無視して先に進むと、まったく別のドメイン「578i.com」(Cloudflare経由)の偽Amazonログイン画面へ着地しました。2段階に分けることで、1段階目がブロックされても2段階目のドメインが生き残る仕組みとみられます。

1段階目のリンクへアクセスした際、ウイルスバスタークラウドが「フィッシング」として警告した画面

警告を越えて進んだ先に表示された、別ドメイン(578i.com)の偽Amazonログイン画面。メールアドレスまたは携帯電話番号の入力を求めている

■ 注意点と対処法

  1. セキュリティソフトの警告は絶対に無視しない:「安全ではない可能性があります」と表示されたら、そこでブラウザを閉じてください。警告を解除して先に進む必要は一切ありません。
  2. 身に覚えのない注文確認は放置しない:公式アプリまたはAmazon公式サイトの注文履歴から直接確認してください。
  3. 送信元アドレスを確認:表示名が「アマゾン」でも、実際のアドレスがamazon.co.jp以外のドメインであれば偽物です。
  4. メールアドレス・携帯電話番号は入力しない:偽ログイン画面に情報を入力すると、その後の本格的なフィッシング(パスワード窃取)につながる危険があります。

Amazon公式の注意喚起ページも参考にしてください:Amazonを装ったフィッシング詐欺メールによる被害を防ぐ3つのポイント(About Amazon Japan)

ロゴ画像の借用、二段階のリダイレクトと、今回のメールは細部まで手が込んでいました。「セキュリティソフトが警告したから引き返した」で終わらせず、その先にもう一段仕掛けがあるかもしれないと考える習慣を持ちましょう。この記事のURLをコピーして、ご家族のLINEグループで「これ気をつけて!」と共有してあげてください。

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Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net

配色テーマ:Burgundy

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