「お荷物に関する重要なお知らせ」は日本郵便詐欺の最新版!インド住宅用回線から送信、送信基盤が全面刷新

HL-META: date=2026-09-06 | brand=日本郵便(なりすまし) | sender_geo=インド(住宅用固定回線) | site_geo=日本(Tencent Cloud東京都渋谷区) | spf=fail | dkim=pass | cloaking=unknown

2月に一度取り上げた「お荷物に関する重要なお知らせ」という件名の詐欺メールが、半年以上の時を経てまた届きました。件名は変わらずでしたが、中身の送信基盤はすっかり様変わりしていました。

【続報】「お荷物に関する重要なお知らせ」は日本郵便詐欺の最新版:送信基盤はインドの住宅用回線に

Heartland-Lab (ハートランド・ラボ) 専門調査レポート

日本郵便を騙り、「荷物の不備」を口実に偽サイトへ誘導する詐欺メールを再解析しました。2026年2月に確認した同件名の記事と比べると、送信元はクラウドサーバーから一般家庭用のインターネット回線へと様変わりしていました。

緊急性レベル ★★★☆☆ (3/5)
偽装工作精度 ★★☆☆☆ (2/5)

※重要:本メールはHTML形式で配信されており、開封するだけでアクティブなアドレスとして攻撃者のリストに登録されるリスクがあります。文中のリンクは絶対にタップしないでください。

■ メールヘッダー解析(送信者情報)

件名:[spam]「お荷物に関する重要なお知らせ」

差出人表示名:日本郵便

送信元アドレス:Tara@kashiwanoha-ah.com(日本の地名を思わせるドメインだが日本郵便とは無関係の第三者ドメイン)

送信元IP(Received-SPF client-ip):49.238.60.26(Speed Link Communications/POL Fibernet PVT LTD、AS147285/インド・アーンドラ・プラデーシュ州の一般住宅向け光回線)

SPF認証結果:Softfail(送信元ドメインの管理者自身が「このホストからの送信は推奨しない」と表明している状態)

受信日時:2026年9月6日 01:31

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

ご覧の通り、このメールは日本郵便を装った真っ赤な偽物です。被害を未然に防ぐため、この解析結果を家族のLINEグループに転送して注意喚起してください。

※以下の内容は届いた詐欺メールを技術検証のために忠実に再現したものです。


【日本郵政】いつも大変お世話になっております。

重要なお荷物が届きましたが、荷物に不備があり、受取人と連絡が取れませんでした。

お客様がその荷物の受取人であるかどうかを確認したく、ご連絡させていただきました。

そのため、下記をご覧いただき、受取情報をご確認ください。できるだけ早く、再度の配達を手配いたします。

[確認はこちら]

お客様にはご不便、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

48時間以内に確認が取れない場合、荷物は返却されますのでご注意ください。

日本郵便輸送株式会社
Copyright (c) JAPAN POST Co.,Ltd. All rights reserved.

実際に届いたメールの表示画面(受信者情報は含まれません)

■ 送信ルート及び偽装判定(デザインの粗さにも注目)

正規の日本郵便からのメールは公式ドメイン(japanpost.jp等)から送信されます。本メールの送信ドメイン「kashiwanoha-ah.com」は日本郵便とは一切関係のない第三者ドメインです。

【デザインの見どころ】:ロゴなし・テキストのみの素っ気ない見た目は2月の記事と同じ傾向ですが、HTMLソースを見るとMSHTML 11.00.9600.16438という生成ツールの記述が残っていました。これは旧世代のInternet Explorer系HTML編集エンジンの痕跡で、今どき化石のような古いテンプレートがそのまま使い回されていることが分かります。「確認はこちら」のリンクも、赤い枠線と半透明の赤背景だけを付けた簡易的な装飾で、公式感はまったくありません。

💡「ここで!」住宅用回線から送られてくるってどういうこと?

詐欺メールの多くは、クラウドサービス(大手企業が貸し出すサーバー)を使って大量に送信されます。しかし今回の送信元は、逆引きホスト名(IPアドレスに対応する接続業者側の名称)や回線情報から、企業のサーバーではなく一般家庭向けの光回線だと分かりました。これは、乗っ取られた家庭のルーターやパソコンが、持ち主の知らないうちに詐欺メールの送信に使われている可能性を示しています。自分の家の回線が同じように悪用されないよう、ルーターのパスワードは初期設定のままにせず、ファームウェアも最新の状態に保つことが大切です。

■ フィッシングサイト詳細解析(多段構成)

誘導リンク:
hxxps://radicaire.keabxgpy.cn/SZHUSg/potyunde

誘導先IP:43.165.167.152(Tencent Cloud、AS132203/東京都渋谷区のデータセンター所在地であり、攻撃者自身の所在地を示すものではありません)

ウイルスバスター クラウドは、このURLを「脅威の種類:不正プログラム配信」として既にブロック対象に登録していました。前回・前々回の日本郵便詐欺は「フィッシング」判定でしたが、今回は初めて見る分類です。

ウイルスバスター クラウドが「不正プログラム配信」として接続をブロック

ブロックを回避してアクセスすると、読み込み画面を経て、日本郵便の荷物問い合わせシステムを模した偽ページが表示されます。

アクセス直後に表示される読み込み画面(多段階構成の一部)

「宛先が間違っており、更新待ち」と表示する偽の荷物お問い合わせシステム画面

「配達情報を更新」ボタンを押すと、氏名・電話番号・郵便番号・住所を入力させる個人情報収集フォームへ進む仕組みです。

氏名・電話番号・住所の入力を求める偽フォーム画面

■ 2月の記事との比較

2026年2月公開の同件名記事では、送信元がGoogle Cloud Platformを踏み台にした`laresia.cn`、誘導先はCloudflare経由の`bursaneity.rfimu.cn`でした。半年以上を経た今回は、送信元がインドの住宅用回線に、誘導先がTencent Cloud東京へと、インフラが完全に入れ替わっていることが確認できました。件名や本文の文面はほぼ同一のまま使い回されており、テンプレート自体の使い回しと、送信・誘導インフラの頻繁な入れ替えが両立している実態がうかがえます。

■ 注意点と対処法

  1. メール内のリンクは絶対にタップしない:リンク先は個人情報を盗むための偽サイトです。
  2. 「48時間以内」などの期限に焦らない:受信者を急かす文言は詐欺の典型的な手口です。
  3. 公式サイトを確認:荷物の状況は、必ず公式アプリまたはブックマークからアクセスしてご確認ください。
  4. 公式注意喚起の参照:日本郵便公式「不審なメールにご注意ください」

本レポートの結論

日本郵便を騙る「お荷物に関する重要なお知らせ」は、2月の記事から半年以上経った今も同じ文面で使い回されていますが、送信基盤はインドの住宅用回線へ、誘導先は東京のTencent Cloudへと様変わりしていました。文面が見覚えのあるものでも、インフラは常に入れ替わっている点にご注意ください。この記事のURLをコピーして、家族のLINEグループで『これ気をつけて!』と共有してあげてください。

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Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit
根拠データ参照元:ip-sc.net

使用配色テーマ:Teal

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