【KAGOYA詐欺メール】「保留中の重要なメールが12通あります」は偽物!Cloudflare経由でActive! mailへ誘導するフィッシングを解析

HL-META: date=2026-08-03 | brand=KAGOYA | sender_geo=日本(AWS東京リージョン経由) | site_geo=unknown | spf=pass | dkim=none | cloaking=unknown

HEARTLAND-LAB SECURITY REPORT

「保留中の重要なメールが12通あります」は偽物です

国内ホスティング事業者のサポートを装い、保留メールの承認を急がせるフィッシングメールを確認しました。リンクを押すと、追跡用URLとセキュリティ検証画面を経由し、最終的にActive! mailを模倣した偽ログイン画面へ誘導されます。

危険度 ★★★★★
受信日 2026年8月3日
SPF Pass
DKIM 署名なし
最終誘導先 Active! mail風の偽ログイン画面

※メールヘッダー詳細は個人情報保護のため非掲載

これは正規の保留メール通知ではありません。
リンクを開かず、ID・パスワードを入力しないでください。

夏休みや長期休暇の前後は、メール確認が遅れがちになる時期です。そこへ「重要なメールが12通保留されている」と届けば、慌てて確認したくなるかもしれません。しかし、今回の通知はその心理を利用した偽物でした。

届いたメールの内容

件名:要対応:保留中の重要なメールが12通あります

現在、12通の重要なメールの配送が保留されています。
これらのメールを配送するには、お客様による承認が必要です。
重要なメールを失わないよう、早急に手続きを行ってください。

こちらをクリックして、保留中のメールを承認してください

国内ホスティング事業者のセキュリティチーム

実際のメール画面。「12通」という具体的な数字で不安をあおっています。

送信経路から分かったこと

メールは、Amazon Web Servicesの東京リージョンにあるIPアドレスから、外部のメール送信サーバーへ認証付きで投入された形跡がありました。その後、受信側のメールサーバーへ配送されています。

  • 認証付きSMTPの接続元:54.248.130.157
  • SPF判定対象IP:133.18.188.244
  • SPF:Pass
  • DKIM:署名なし

SPF Passでも安全とは限りません。 SPFは「その送信元が、表示された差出人ドメインのルール上許可されているか」を確認する仕組みです。メール本文やリンク先が安全かどうかまでは保証しません。今回は、正規の送信環境や認証情報が悪用された可能性も考えられますが、メールヘッダーだけで原因を断定することはできません。

クリック後は複数のサイトを経由

メール内のボタンは、いきなり偽ログイン画面へ移動するのではなく、韓国のメール配信サービスで使われる形式のクリック追跡URLを経由していました。その後、別サイトを挟み、最終的に偽ドメインへ移動します。

確認できた誘導の流れ

偽メール

trk.bizmailer.co[.]kr(クリック追跡)

中継ページ

au-activemail-kagoya-jp[.]com

セキュリティ検証

Active! mail風の偽ログイン画面

不審URLは安全のため非クリック化すると、次のようになります。

hxxps://au-activemail-kagoya-jp[.]com/kmail/login.html?__cf_chl_rt_tk=...

「セキュリティ検証」は安全の証明ではない

偽サイトへアクセスすると、最初にCloudflare風の「セキュリティ検証」画面が表示されました。こうした画面は正規サイトでも使われますが、表示されたから安全という意味ではありません。

URL末尾の__cf_chl_rt_tkは、アクセス時の検証で使われるトークンです。攻撃者はこの仕組みを利用し、自動解析ツールやセキュリティ調査を通りにくくしている可能性があります。

偽サイトの手前で表示されたセキュリティ検証画面。見慣れた表示でも油断は禁物です。

最終的にActive! mailの偽ログイン画面へ

検証を通過すると、企業や組織で利用されるWebメール「Active! mail」を模倣したログイン画面が表示されました。ここで入力したメールアドレスやパスワードは、攻撃者へ送信されるおそれがあります。

偽ドメインには「activemail」「kagoya」「jp」と、正規サービスを連想させる単語が並べられています。しかし、本当のドメインは最後の部分まで確認する必要があります。単語が入っているだけで公式サイトにはなりません。少々欲張って名前を詰め込みすぎたようにも見えますが、見慣れた語句が多いほど信じやすくなるため注意が必要です。

Active! mailを模倣したログイン画面。ここへ認証情報を入力してはいけません。

セキュリティ製品もフィッシングと判定

確認時には、ブラウザ側の警告に加え、Trend Microのウイルスバスタークラウドも誘導先をフィッシングサイトとして遮断しました。これは、当該ページが認証情報の窃取に利用されている可能性を強く示す材料です。

Trend Microによるフィッシングサイト警告。警告が表示された場合は先へ進まないでください。

リンク先ドメインの調査結果

対象ドメイン au-activemail-kagoya-jp[.]com
A/AAAA Cloudflare経由のため、確認できるIPは実サーバー所在地を示しません
ASN・ホスティング Cloudflareのリバースプロキシ利用を確認。背後のホスティング事業者は不明
国・地域 Cloudflareのエッジ所在地は運営者所在地を示さないため断定不可
WHOIS・作成時期 今回の提供資料だけでは確定できないため未記載
SSL証明書 HTTPS化されていても安全性の証明にはなりません
リダイレクト クリック追跡URLと中継ページを経由して最終ページへ遷移

届いたときの対処法

  1. メール内のリンクを押さない。 保留メールの確認は、普段使っているブックマークや社内案内からWebメールへアクセスしてください。
  2. ID・パスワードを入力しない。 セキュリティ検証画面を通過した後でも、URLが公式ドメインか確認してください。
  3. 入力してしまった場合は直ちにパスワード変更。 同じパスワードを使い回しているサービスも変更し、多要素認証を設定してください。
  4. 管理者へ連絡。 会社や組織のメールの場合は、情報システム担当者へ早めに報告してください。

「12通の重要メールが保留」は、クリックを急がせるための作り話です

SPFがPassでも、Cloudflareの検証画面が出ても、それだけで安全とは判断できません。メール内リンクではなく、いつもの方法で公式サービスへアクセスしてください。

Data Provided by Heartland-Lab Security Research Unit

IP情報の確認には ip-sc.net を参考にしています。

使用配色テーマ:Charcoal(PRIMARY #2b2b2b / ACCENT #cc0000)

META: category=ホスティング・サーバー系 | title=【KAGOYA詐欺メール】「保留中の重要なメールが12通あります」は偽物!Cloudflare経由でActive! mailへ誘導するフィッシングを解析 | permalink=kagoya-12-pending-mails-cloudflare-activemail-phishing-20260803 | url=https://ymg.nagoya/kago%79a-12-pending-mails-cloudflare-activemail-phishing-20260803/ | x_post=⚠️「保留中の重要なメールが12通あります」は偽メールでした。Cloudflare認証画面を経由してActive! mailの偽ログインへ誘導。SPF Passでも安全とは限りません。 https://ymg.nagoya/kago%79a-12-pending-mails-cloudflare-activemail-phishing-20260803/ #フィッシング #ActiveMail #Cloudflare

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