『詐欺メール』『【警告】ポイント失効まであとわずか|ご利用はお急ぎください』と、来た件

★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
詐欺メールのネタには事欠かない年末のこの時期。
相変わらず色々な証券会社を騙るメールも多いのですが、これらに圧倒され少し影の薄かったAmazonやその他クレジットカード会社を騙るものもこの機を逃さぬように数を増やしてきているように見えます。
今回はそんな中から「エポスカード」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【警告】ポイント失効まであとわずか|ご利用はお急ぎください(No.-AE-71076353401)
送信者: “株式会社エポスカード" <cnuenca-co.jp-KNxZ@giltcity.jp>
【重要】Vポイント有効期限が迫っています|お早めにご利用ください
いつもEPOSカードをご利用いただきありがとうございます。
お客様がお持ちの Vポイントの一部が、まもなく有効期限を迎えます。
有効期限を過ぎると、未使用分のポイントは自動的に失効いたします。
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■ 失効予定ポイント数
8,536ポイント
■ 失効予定日
2025年12月18日
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Vポイントは、以下の特典にすぐご利用いただけます。
・現金キャッシュバック(口座振込・請求金額からの減額)
・Amazonギフト券・Google Play・App Store & iTunes ギフトコード
・ANAマイル・Tポイント・楽天ポイント など各種提携先ポイント
・各種電子マネーや商品交換
👉 今すぐポイントを使う:
h**ps://www.eposcard.co.jp/mem/index.jsp
────────────────────
※有効期限を過ぎたポイントは再発行できません。
※交換完了までにお時間がかかる場合があります。
お得なVポイントを無駄にしないためにも、ぜひ本日中にご利用ください。
株式会社エポスカード
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
Vポイントの一部が、有効期限が近い事を連絡しているようにも見えますが、これはどこからどう見ても詐欺メールです。
では、その理由を整理していきましょう。
まず第一に、送信者のメールアドレスはエポスカードのものではなく、高級ブランドや体験型サービスを割引販売する会員制EC/クーポンサービスを展開する「ギルト・シティ」さんのものでエポスカードとは無関係です。
詐欺メールの特徴でもある煽り文句、「【警告】」「まもなく失効」「本日中に」過度な緊急性を記載し冷静な判断をさせないための典型的な表現が使われています。
また、メールの受信日2025年12月16日に対して期限があまりにも具体的すぎるのもその一環です。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「giltcity.jp」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
先にも書きましたが、このドメインは「ギルト・シティ」さんのもの
因みにエスポカードが利用するメールアドレスのドメインは「eposcard.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from C202512121980159.local (unknown [193.239.154.10])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる「C202512121980159.local」なんてドメインが記載されていますね。
もうこの時点でこのメールアドレスの偽装は確定!
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、香港付近です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは「サイバーアタックの攻撃元」とされています。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にエポスカードの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://su19ag.top/eposcard.co.jp/memberservice/op/login/login_preload.do/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
ご覧の通りエポスカードのドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「152.32.203.54」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、東京都杉並区付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは英語でタイムアウトしたことが書かれた真っ白なエラーページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「エポスカード」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;









