『詐欺メール』『【旭友通信1030】ご不幸通知』と、来た件


「生成AI」が普及し増々便利になる世の中。
 詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
 最近では違和感のない流暢な日本語を使うメールが多くなりました。
 このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
 一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
 送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
 パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
☆当サイトでは、これらの観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
 本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
 できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。
では、進めてまいります。
前書き
なんか最近言葉少ない怪しいメールが散見されますね。
 ここ数日も以下でご紹介したような社内連絡のようなメールが複数届いています。
「『詐欺メール』有田から『 iPhoneから送信』と、来た件」
 「『詐欺メール』高橋から『 iPhoneから送信』と、来た件」
 「『詐欺メール』西村から『iPhoneから送信』と、来た件」
 「『詐欺メール』洋子から『iPhoneから送信』と、来た件」
今回ご紹介すのは「旭友通信」とされる以下のメール。
 調べてみると「旭友通信」ってのは、AGC(旧旭硝子)株式会社 の退職者による親睦組織「旭友会」のメールマガジン的な連絡方法のようで。
 今回は、そんな旭友通信に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
 では、お話を先に進めてまいります。
以下、そのメールです。
 ※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
 ↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【旭友通信1030】ご不幸通知
 送信者: “武田 秀一" <vcigxadjv@autobild.jp>
出席日リスト
h**ps://www.intl-c7yule.com/article/it
↑↑↑↑↑↑
 本文ここまで
これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、私をはじめ「旭友通信」ユーザーばかりではありません。
 大量のメールを送った中で、一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。
嫌ですね~「ご不幸通知」なんて。
 さもこの親睦組織の中でお亡くなりになられた方がいらっしゃるようなことが想像できる件名ですよね。
 この「武田 秀一」と言う方が実在するのかどうか知りませんが、どうせ架空の人物でしょう。
リンクのURLをよく見ると、分かりやすく赤文字にしておきましたが「intl-c7yule.com」使われているドメインは
 「『詐欺メール』洋子から『iPhoneから送信』と、来た件」の時と同じですね。
 と言うことはこれらは同一犯と言えるでしょう。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
 うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「autobild.jp」
 ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
探してみましたが「旭友通信」で使われるメールアドレスは分かりませんでした。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
 こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from autobild.jp (124x37x114x242.ap124.ftth.ucom.ne.jp [124.37.114.242])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる「ftth.ucom.ne.jp」なんてドメインが記載されていいるのでアドレス偽装は確定ですね!
Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、JR神田駅付近です。
 
最近この辺りは、これら怪しいメール発信地のトレンドの1つです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、先ほど書いた通り別の怪しいメールでも使われていたものです。
 実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://www.intl-c7yule.com/article/it】
 (直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。
 
割当てているIPアドレスは「23.160.193.18」
 「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、シカゴ付近であることが分かりました。
 
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
 
これは最初にいくつか紹介した「iPhoneから送信」と言う件名のメールのリンク先と全く同じ「CAPTCHA」 と呼ばれるロボットでないことを確認するページですね。
 毎度のことですが、こんなところに本当の電話番号なんてぜつあいいれられないの絶対入れられないので、この先になりが待ち受けているのかを知る由もありません。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;









